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シナリオ、大伴昌司賞

大伴の新しい見方

昨日、世田谷文学館での話し合いは面白かった。
私は、大伴昌司の「オタク」としての先駆性を強調したのだが、ゲストの桂さんは違う評価をしたのだ。
桂千穂、シナリオ作家。かつてホラーの名作「ハウス」や「時をかける少女」、アニメ「幻魔大戦」
シナリオ、大伴昌司賞_c0048132_8531693.jpg
を書いた人で、現在シナリオ作家協会の理事を務めている。

桂さんは昭和38年当時、大伴が中心になって作った同人、「恐怖文学セミナー」の主要なメンバーである。
大伴、桂、紀田順一郎の3人が、それまで下位のジャンルと見られていたホラーに光を当てようとしたのだ。同人誌のタイトルは「ホラー」。この同人に高校生の荒俣宏氏が参加している。

桂さんが大伴の存在を正式に知ったのは、シナリオ教室である。昭和37,8年当時、シナリオを書くことを考える人が少なかった時分だ。
そこで、互いの趣味がよく似ていると知って、意気投合した。いわゆる社会派の映画は二人とも嫌いだった。大伴が一番好きな映画は「東海道四谷怪談」、中川信夫の傑作だ。
多くを語らないが、その頃桂さんは人生に迷っていた。このままシナリオなどというものに打ち込んでいいか分からなかった。投稿したシナリオも没になることが多いなかで、大伴だけが桂さんを励ました。それを桂さんは今も恩義に感じている。

桂さんの大伴の見立て。彼は、株式投資でマネービルを行っていた。20代の若者にしては、ずいぶん世故にたけて、ちゃっかり金儲けのことも怠らなかったというのだ。
おそらく、大伴は生涯フリーランスの身分で生きていくつもりだった。不安定な身分を支えるということで株の投資に精力を傾けていたようだ。いつも短波放送の株式情報を聞いていて、株のチェックをしていた。才能はあったとみえて、株でもうけたものを資金にして、彼は敷地内に2階建ての高級アパート「池月荘」を建てる。五軒長屋だが、池上という地の利もあって羽田の空港関係者を店子にした。一説によれば、美人スチュワーデスばかりだったともいう。スチュワーデスであれば高給とりでとりはぐれることもなく、留守も多いから家もいたむことが少ないと考えていた。ここにも大伴のちゃっかりが顔を出している。

桂さんは、こういう大伴は生きていれば、きっとホリエモンのようにマネーゲームで世間に風雲を巻き起こしただろうと見ているのだ。ホリエモンのファッションスタイルを見ていたら、大伴さんを思い出した。大伴は着るものには無頓着で、いつも黒いシャツを着、グレイのズボンだった。ぞろっと服を着ている風体は、ホリエモンとよく似ていたと、桂さんは記憶する。

大伴が亡くなる一週間前に、桂さんは電話を受けている。そのとき言った言葉が桂さんは忘れられない。
「趣味人が趣味で金儲けしちゃ、いけないんだよな」

けっして芸術家気取りで生きたわけでなく、暮らしのことも考慮していた大伴。まるでコレクションするように、自分のアパートにスチュワーデスばかり集めた大伴。しこたま貯めこんでいるくせに、いつも着たきりすずめの大伴。私は、こういう側面の大伴もけっして嫌いではない。

出入りしたキネマ旬報社では、同じ服ばかり着ていて雪駄のような靴を引きずる大伴を、貧しい青年と見ていた。編集の小藤田女史は、大伴から「親を戦災で亡くして、苦学したんですよ」という言葉に同情していた。大伴が死んで慶応卒のお坊ちゃんと知って、唖然としたそうだ。

だが大伴は単なるケチではない。同人誌「ホラー」も資金はすべて大伴個人がまかなった。資料やレコードには惜しみなく大枚をはたいた。

17年前、大伴のことを忘れてほしくないと、母上が大伴の遺産を寄付して、大伴昌司賞というシナリオの個人賞が設けられた。現在の金額にして一億近い基金があてられたのだ。この賞の創設に桂千穂さんが奔走した。

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by yamato-y | 2006-08-20 08:40 | 大伴昌司の遺産 | Comments(0)
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