週末読書

やっと、死のロードが終わりに近づきいささか余裕が出てきた。
明日、明後日は久しぶりに家で読書に耽ろうと思う。詠み残しているのもあるが、新しいものを読みたいと書店に行った。
そして、この5冊をとにかく読むつもり。
●「家族の痕跡」・・・作者の精神科医斎藤環氏には以前から注目している。家族論というのは、今の日本の重要な問題だと、私も考えているので。ちらっと眼に飛び込んだ言葉。「就労は義務ではない」。どれほどきつい仕事であろうとも、人はそれを好きでやっている、と。この本は今年の1月に出版されていた。
●「分断される日本」・・・著者の斎藤貴男氏のルポはよく読んでいる。「カルト資本主義」や「機会不平等」は、時代を知る好著だった。本書も期待できる。
あとがきに、月刊誌で連載してきた文章を単行本化するときに、あまりに警察たたきがひどかったと、その連載そのものも打ち切られたという、「いわくつきの本」だとある。彼はジャーナリズムに関わるものすべてに、個々人の「覚悟」が問われていると、叱咤する。
●「マイ・ラスト・ソング」・・・私も、このタイトルにならって「マイ・フェボリット・ソング」というブログを書くようになった。作者、久世光彦氏の死去でそれも最終章となった。この中に「琵琶湖周航歌」が入っている。どんなふうに書いているのか。
●「東京ダモイ」・・・ミステリーだ。今年度の江戸川乱歩賞の受賞作。このシリーズは逃さずだいたい読んでいる。本書は、シベリア抑留で起きた事件が伏線になっているようだ。プリンス近衛の伝記を読んで以来、シベリア抑留には関心をずっと持っている。これはビールを飲みながら読むに最適のようだ。
●「暗闘」・・・この本がいちばん手強い。日本降伏をめぐってのアメリカとソ連の暗闘だ。この綱引きの中で長崎原爆投下という悲劇が生まれたのではというのが、私の仮説だ。この本の著者は現在UCサンタバーバラで教鞭をとっているそうだ。私などは寡聞にして知らなかった。
ハバ、ナイス、ウィークエンド
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