定年再出発 |
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ツヴァイクとサイード
![]() ![]() 今月の12日、レバノンのイスラム教シーア派組織ヒズボラの軍事部門はレバノン南部のイスラエルとの国境地帯でイスラエル軍と交戦し、イスラエル兵2人を拉致し8人を殺害した。反イスラエルで共闘関係にあるパレスチナのイスラム過激派ハマスによるガザとの境界付近でのイスラエル兵士拉致と呼応した動きの可能性もある。イスラエル軍は、ガザとレバノンで2カ所の「前線」を抱えることになり、予備役の招集を始めた。 そして、報復としてイスラエル軍は13日、レバノンの首都ベイルートの国際空港空爆に続き、レバノン軍やイスラム教シーア派武装組織ヒズボラの関連施設、橋や主要道路などを攻撃した。レバノン沖に艦船を展開して、海上封鎖も始めた。パレスチナ自治区ガザへの侵攻に加えてレバノンにも戦線が拡大したのだ。イスラエルが今後、レバノンで大規模な侵攻や空爆を行うことになれば、地域の緊張が一気に高まることになる。 第1次大戦が終わったとき、パレスチナを支配していたトルコが敗れたためユダヤ民族問題が大きく浮上した。そして、イスラエルを建国するにあたり、バルフォア宣言が国際連盟で決議された。 その宣言には、イギリスはこの建国に力を貸すが、このパレスティナの地に住む非ユダヤ人共同体の権利を奪ってはならないと明記された。にもかかわらずそれが空論に終わったことは、その後の歴史を見れば歴然としている。 ユダヤ人は二千年にわたって、故国を追われ離散(デイアスポラ)という過酷な運命を生きて来た。だからこそ、家郷であるシオンの地に戻りたい(シオニズム)という運動が起きたことも理解はできる。だが、その留守となった間にそこで生きてきた民族たちはどうなるか、その問題が早晩起きることは予想された。当初からイスラエル建国は波乱を含んでいた。 その初期、シオニズム運動のただなかにあった宗教学者マルティン・ブーバーの著書『ひとつの土地にふたつの民』(みすず書房)を昨夜から読んでいる。この問題の深さを改めて考えている。 ブーバーは建国が始まると早々とイスラエルの地に赴くが、そこに行くことをためらっていた人たちもいた。ブーバーと書簡を交わしたシュテファン・ツヴァイクもその一人だ。バルフォア宣言が出されてまもない1917年に、ツヴァイクはブーバーに向けてこんな手紙を書いている。 《大砲と国旗と勲章をもったユダヤ人国家への危険な夢が現実のなかで実現される危険が増せば増すほど、私はディアスポラという痛苦な観念を愛し、ユダヤ的安寧よりもユダヤ的運命を好む決心をしているからです。》 シオンに集うより放浪を選ぶと、ツヴァイクは語るのだ。その理由は一度たりとこの民族は安寧と満足のうちにあったことなどなく、四散のうちに統一をもっていたからだと言うのだ。 胸が打ち震えあるような、詩人の言葉だと、私は思う。ブーバーの本を読んでいながらツヴァイクの言葉に惹かれてしまった。 さて、このブーバーが入植して住んだ家とは、何とあのエドワード・サイードの旧居である。パレスチナ人として、ここを出ざるをえなかったエドワード・サイード。 サイードは生を受けたパレスチナに対してイスラエルの攻撃が残酷さを増してゆくことを、生涯にわたって見ることになった。イスラエルの暴力やアメリカの反イスラム的対応などを糾弾する一方、最晩年のサイードはアラブ世界への批判も強めていった。アラブの統治者たちは自らの権力にしがみつくためだけに飛びついた「和平」。その欺瞞性を告発した。権力者たちがいかにアラブの国民の存在を無視し、彼らを守ることに無力であるか、という批判だ。 双方を批判しつつそれでも、一つの土地に二つの民は、共存できるはずだという信念を語り続けたエドワード・サイード。 サイードとツヴァイク。対称的な2つの運命を、ブーバーを読んでいて思った。 来られた記念に下のランキングをクリックして行ってくれませんか
by yamato-y
| 2006-07-22 13:04
| 登羊亭日乗
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Comments(2)
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パレスチナのことになると、日本では何故イスラエルが悪人になるのか今もつて良く分りません。
パレスチナが以前から国を持つてゐたならともかく、今はイスラエルと云ふ国があり、その存在を公然と否定する国々が周りにあるのですから、イスラエルがそれと戦ふのは当たり前でせう。 例へば北朝鮮からの指示で日本国内で自殺テロが発生した時のことを考へれば、パレスチナ人(の一部)がやつてゐることは不正なことです。 米国のイスラエルへの加担と云ふことが、云はれますが、ブッシュを支持する原理主義的キリスト教のことが取り上げられずに、彼らの政策が、中近東で(最終)核戦争を起こし、黙示録のやうにユダヤ人がキリスト教徒になることを狙つてゐるのだとすれば、米国はイスラエルの味方ではなくて、利用してゐるだけのことでせう。 今世界は非合理主義の只中にあり、それにサイードの思想も寄与してゐるかのやうです。彼ののオリエンタリスムと云ふテーゼは、「世界史と云ふヨーロッパ的偏見」の裏返へしに過ぎないやうに見えます。ニーチェの意図と違つてその偏見の圏内にあり、その射程は狭小です。
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どう考えてもイスラエルに非があるのは明白。アメリカは巨大ユダヤ資本に支えられているのは暗黙の了解。CNN・等々。イ・イとかが仲が悪いからイスラエルには戦闘力で劣るが、アラブ連合みたいなものがあれば、アメリカも凌ぐ程、喧嘩強いよ。空中戦に強いだけで、陸からサボタージュされたらアメリカンなんて愛国心無いでしょ?金・金・金…ホリエモンじゃないんだから。
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