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定年再出発  


懐かしい空
by yamato-y
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辻邦生の水脈

辻邦生の水脈

今日は日が翳って昨日よりやや楽だ。昨日の暑さといったら半端ではなかった。返却本5冊をかかえて目黒図書館まで10分ほど歩くとシャツは汗でずくずくになった。
目黒川沿いのプールでは子供らが歓声を上げて気持ちよさそうに遊ぶのを、横目で見た。

図書館では新しく辻邦生のエッセーを3冊借りた。帰る途中権之助坂の喫茶店で読みふけった。
長く、辻の本は手にしなかったが、この春に遺稿集にあるリルケについての文章をひょんなことで読んでから、再び彼への関心がわいている。赤坂育ちの辻は典型的な町っ子だが底にながれる感傷はなんとなく分かる。それにしても端正な風貌とは離れたひょうきんな面がある。相撲をとるのがすきで、得意技はやぐら投げだったと聞くと、楽しくなってくる。

少年時代から物語を耽読し、旧制高校時代からドストエフスキーなどを渉猟した辻が、大学に入ったころから、文学の意味がしだいに分からなくなったと告白していることに、胸がつかれた。
その結果、長い時間を経て、文学を遍歴を重ねてたどり着いた答えは、〈人間の真実の探求と物語の面白さへの熱中こそ文学の生命〉だった。

辻は40年間も大学で教えることを続けた理由のひとつに夏休みを味わいたかったからだ。それほど夏が好きだった。夏が訪れることを待ち望んでいた。
《青空に盛り上がる眩しい積乱雲、海から吹く風、打ちよせる白波、森の中の読書、青い山脈の連なりなどを思い描くだけで胸が躍る。》梅雨のあとの眩しい7月が恋しいと書いた辻邦生。

そうか、この「あといくたびの夏が」の文章はちょうど今頃書かれたのだ。そこで奥付を読むと1994年とある。私の黄金の年だ。

辻は5年後の1999年に死んだ。
辻の人生、歴史のかなたへ歩み去った人の生を思ったとき、ふと夏のまっさおな海を突き進む白い船を思った。白いしぶきをあげてまっすぐ進んでゆく船。長く大きな白い水脈(みお)が後に残る。船はしだいに遠ざかると、その水脈もやがて薄くなり青い青い海にまたもどってゆく。

後方から遅れてきた私らは、青い水面をながめて、そこにかつてあった水脈を目をこらして読み解く。そういう仕事をやってみたい。冷たくなったコーヒーを口にして思った。

夕方5時から、若い人たちと勉強会をもった。今回の出席者は前回の半分だった。新入社員も次第に忙しくなってきているのだろう。2次会は3人だけのさびしい会だったが、映画の話でもりあがった。それを終えて帰ろうとしたら、フジテレビのK君から目黒に来ているという電話が入った。
そして3次会。二人だけで10時過ぎまでのみ語らった。彼は京都の学校の教え子だ。番組つくりを目指してフジに入社したが、このたび配属は報道になったと報告してくれた。勤務時間が変則なので月島に住むことにしましたと、楽しそうに告げた。
夏が終わったら、また会おうといって、目黒駅で別れた。

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by yamato-y | 2006-07-16 13:47 | 魂のこと | Comments(0)
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