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定年再出発  


懐かしい空
by yamato-y
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空気銃

空気銃

 小学5年生の頃だった。近所の不良が空気銃を手に入れた。冬枯れの頃だから2月だったろうか。不良は中学を出たものの仕事もつかず一日中家でぶらぶらしていた。その銃は人からの借り物だろうが、彼はそれを携えながらスズメを探して歩いた。

電線に2,3羽並ぶのを見つけると、銃を中折りして安全装置を外した。やおらスズメに狙いを定め、口をへの字に結んで引き金を引いた。パシッという音を立てて弾は飛んだ。スズメはいっせいに舞い上がった。たいてい、弾は外れていた。

「ちぇっ」と不良は舌打ちをして、回りを囲む下級生らを睥睨し、おもむろに解説するのであった。
「空気銃というのは弾が軽い。風に流されやすい。風が強い今日のような日はおおむね外れやすい」
ならば、流されることを勘定にいれて狙いをつければいいではないかと内心毒づいたが、私は口に出さなかった。ワタルさんと敬語で呼んでいたその人は、かーっとなると後先かまわず殴りつけるのだ。特に年少のものに諭されたりすると、色をなしてとびかかってきた。ひまなその人は、庭に空手の巻きわらを置いて年中奇声をあげて突きを練習していた。

 ただそれだけのことだが、ずっと空気銃を持ちたいと思っていた。祭のときに射的で扱う銃は銃身が短く物足りなかった。細身の長い銃身の空気銃が欲しかったのだ。

 高校時代、ジョン・ウェイン主演の映画「ハタリ!」を見た。彼が扱う銃は私の理想だった。

 もう一つ、空気銃の思い出がある。高校時代の夏のスイカ畑のことだ。クラブの合宿で友人が学校に寝泊りしていた。校庭の向こうにスイカ畑が広がっていた。夏休みの間、朝から晩まで友人らは球を蹴っていた。夜になると、猥談とエロ本の読書だった。
そこへときどき私は遊びに行った。馬鹿話をしていても黙っていても暑い。じっとしていても汗がたらーっと流れ出してくる。
喉が渇く。スイカを食べようかと友人がささやく。
もちろん食べたい。だがどこにもスイカは見当たらない。

「畑へ忍び込んでカッパラって来よう」と友人は提案した。たしかに周りにスイカ畑がくろぐろと広がっている。だが柵が厳重に張り巡らされて見張り台もある。どうやってカッパラうのだ。
「匍匐前進するのみ」と友人は聞きなれない言葉を発する。腹ばいになって這っていく意味だそうだ。勝新太郎の「兵隊やくざ」でインテリの田村高広が使っていたと友は教えてくれる。

 鉄条網の破れ目を夜陰にまぎれて探す。そこを大きく広げて、畑の中へ入る。うまい具合に月が出ておらず暗い。だが暑い。
匍匐前進した。汗が噴出す。あるある。小玉スイカがごろごろしている。一人で二つかかえて元来た道をまた戻る。
すると、パシッという音が耳元でした。何だろう。友が慌てている。
「(小さな声で)急げ、見つかったぞ」この鋭い音は何だと聞くと「空気銃。見張りがおれたちを見つけたので撃ってるんや」

魂消た。鉄砲の弾か。あたったら死ぬと思った途端体が硬直した。「空気銃の弾はツヅミ弾といって当たっても別にたいしたことはない」と友は励ます。だが怖い。スイカを放り出して急いで破れ目まで飛んでいった。
私が先に飛び出て、後から友が這い出してきた。そのとき「イテッ」と友人は口走る。
「どうした?」と尋ねると「空気銃の弾がケツに当たった」と言ってさする。
とにかく逃げよう。やみくもに校舎まで走った。そこで息をついていると、後から来た友が「ほら」と手のひらを見せてくれた。そこには鼓弾(ツヅミダン)があった。弾はたしかにツヅミの形をしていた。
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by yamato-y | 2006-07-12 16:52 | ふるさとへ | Comments(0)
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