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半夏生の敦賀

2つの戦争映画 
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 昨日、敦賀へ帰ってきた。大阪の次弟も帰っていた。今年の冬に母が患ってから気にしてときどき、母をみに帰っているらしい。息子二人がいると母は嬉しいらしくあれこれ話すが、二人はまったく気のないあいづちを打っているだけだ。私はビデオを見るのに忙しく、弟は焼酎ばかり飲んでいる。

7月、半夏生にあたるこの日には福井では焼きさばを食べると言って、母は張り切ってさばを焼き始めたら煙がひどく家中に生臭い匂いがこもってしまった。
蒸し暑いと思っていたら、夜半から雨になった。屋根が一部傷み始めたから修繕をしないとという母の話などに、私も弟もいっこうに聞いていない。

今朝、起きて庭を眺めると、紫陽花が美しかった。

60年前にあったあの戦争を描いた2本の映画を見た。
一本は、大学の研究室から借りた「異母兄弟」。もう一本は有線チャンネルで放送していた「戦場のメリークリスマス」だ。
「異母」は60年代に独立プロダクションが製作した家城巳代治監督作品。「戦場」は大島渚のたしか80年代後半の国際共同制作の作品だったと記憶している。

両方とも日本の軍人の姿を浮き彫りにしている。「異母」では歴代剣道を指南してきた一族の家長鬼頭範太郎を演じる三国連太郎にそれを求めている。「戦場」では青年将校ヨノイの心性を追いながら、庶民の図太さをもつハラ軍曹の生き方を見つめている。

「戦場」は以前見たことがあって、そのときはそれほど感心しなかったのだが、今回見直すと、大島の演出、構成の見事さに脱帽。感動した。イギリスパートはおそらく英国人スタッフを中心に撮影されたであろうから言及しない。
ジャワでの出来事を、大島は緊密でダイナミックに演出し、大きなドラマに仕上げていた。ここに流れるのは戦場という特殊な環境で生じる「愛」だ。友情というか同士愛というかホモセクシャルというか見分けにくい感情が、敵味方を越えて流れ出す。2・26事件に参加しそびれたという重い運命を背負ったヨノイ。坂本龍一が演じるヨノイは知性をもつゆえにその感情を抑圧しようとするが、すればするほど美形のイギリス人捕虜(デビッド・ボウイ)に引かれてゆく。やがてその秘密はさまざまな局面で露になってくる。

原作者バン・デル・ポストは自らの捕虜、体験を下敷きにしているからか、それともチャンギー刑務所などで起きたBC級戦犯裁判なども調べたからか、実によく日本軍、軍人精神を知悉している。その原作を大島は咀嚼して、深い作品に仕上げたのだ。

一方、「異母」は戦地でなく戦時下の国内における職業軍人のくらしと人生を描いている。戦前の、日本がまだ貧しかった頃、いわゆる民主主義的な文化がまったく育まれてはいなかった時代。家父長封建的なしきたりが世間を支配していた時代。この時代相をにじませて、腹違いの兄弟のもつれた運命を映画は描いてゆく。兄弟たちの父で、頑迷にして暴力的で気の小さな退役中将を、三国連太郎が好演する。

 この将軍の自慢は、シベリア出兵のとき、民家にたてこもった敵と対峙して機関銃攻撃にさらされたときのことだ。部隊長として彼は部下に突入を命じる。しかもその機関銃銃座の真正面からである。兵が次から次へと果敢に吶喊してくるので敵は度肝を抜かれた。と、そのときたった一人で軍刀をひっさげた鬼頭範太郎が敵陣地の裏側に回りこみ、次々に敵を切り捨てて勝利を呼び込んだという話だ。それでは突入した兵隊も大変だったでしょうと、尋ねる者に対して退役将軍はこう答える。
「兵を次から次へと送り込んで」と、まるで兵の命など知ったことではないと嘯くのだ。

映画だと分かっていても、将軍の兵の命を何とも思わないたわけた言い草に腹がたってしかたがなかった。私の中で、その将軍はインパールで愚劣な指揮をした牟田口廉也と重なって仕方がなかった。彼も兵の犠牲をかえりみず、負けた作戦の責任もとらず、日本へのうのうと帰還して士官学校の校長にまでなっておきながら、終戦後も責任追及から逃れ続け、インパールは止むを得なかったと開きなおって17年も生き延びて自然死したという、あの将軍を連想したのだ。
廉也の廉とはいさぎよいという意味で、廉直とか清廉とかに用いられるが、この牟田口は真逆だ。

奇しくも太平洋戦争を主題とした映画二題を見て、現代の感覚ではとうてい理解できない時代状況というものを感じた。
おそらく、今の若者から見ればフシギなものの考え方に違和を感じ、この描き方、表現の仕方にはとうていついてゆけないだろうなあと思った。

戦後生まれとはいえ、貧しさや封建道徳が残っていた時代を少しでも知る、私のような団塊世代こそが、今とつなぐ役割があるのだろう。

 あらためて、太平洋戦争時代の日本および日本人のおかれた歴史的位置は、今の私らが想像する以上に蒙昧な時代にあったと痛感した。

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実家の庭は紫陽花が盛り。ガクアジサイも美しい。
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by yamato-y | 2006-07-02 15:47 | ふるさとへ | Comments(0)
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