死は禁忌か
今、死ということをめぐって悩んでいる。
死を、子供たちに伝えるというのは不穏当なのだろうか。
表現として、死を若い世代に伝えたいという思いが私にはある。
だが、放送という公共の場では馴染まないのではないかという議論が起きた。
死が不浄という考えではないが、死をわざわざ子供に言う必要がないのではという意見だ。
どうしてか。むしろ積極的に死という事実を子供や若い世代に教えるべきではないか。
今朝もワイドショーで、奈良の中学生放火事件、岡山の若者リンチ事件、秋田の幼児殺害事件、と
相次いで若い世代の殺人ということを報じている。命というものが希薄になっているとしか思えない。
生きる、命、ということと不即不離で死があるということを、子供らに示すべきだと思う。
いや、わざわざそういう「否定的」なことを放送でやる必要はないという意見が現場にはある。
一方、ドラマでは毎日のように「殺人事件」が取り扱われている。実感できないフィクションとしての死ばかりを子供らは体験しているのだ。
死はいつでもそばにある。でも畏れることはない。そこにあるという現実をしっかり把握しておこうねと、私は子供らに言いたいのだが。
来られた記念に下のランキングをクリックして行ってくれませんか
人気blogランキング