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歩くひとりもの

荻窪の思い出
歩くひとりもの_c0048132_17484195.jpg


津野海太郎『歩くひとりもの』(思想の科学社)を目黒図書館で借り出して読んでいる。
図書館を最大に利用するツノさんのこの仕方はツノさんの本を読むにふさわしい。名著『物語・日本の占領』はすべて杉並図書館で手に入れた資料でツノは書いたんだよと、年上の友人から聞かされたことがある。

 『歩く―』は1993年に出版されたとき、その頃住んでいた広島の書店で購入した記憶がある。アバウトに読んで書架に入れたはずだから探せばあるのだろう。だが昨日目黒図書館の本棚を「アイウエオ」順にのぞいていたら、ツの欄でこの本を目にした。手にとってぱらぱらとページを繰ると、「本を破る」という題で指が止まってしまった。おもしろい。やっぱり本というのは出会いの時期というものも大切なのだ。
《近所の図書館で雑誌を読むというたのしみを失いたくないので、できるだけ雑誌を買わないようにしている。》と始まるその文章には、このところ気になる植草甚一の名前もちらほら見える。迷わずこの本を借りることにした。

この本を書いた頃ツノさんは50歳を過ぎていたと思うがひとりものだった。荻窪に住んでラフなスタイルで歩きながら本を読んでいた。書名どおりのライフスタイルだった。ちょうど「シングルライフ」という本がベストセラーだった頃だ。ツノさんも単独者のあれこれを書いている。

先日、シスカの葬式で会ったらツノさんにパートナーがいた。若くてやさしそうな人だった。主義として独身をやっているのではないと「歩くひとりもの」でも書いているから宗旨替えしたわけではないが、天下のひとりものというイメージが強かったから変な気がした。今は浦和に住んでいる。

荻窪の天沼に私が住んでいた頃、ぽろん亭のミヨさんに店がはねた後散髪をしてもらうことがあった。最初3,4人まとめてミヨさんが髪を切っていたが私は早くぬけ他の者もやめて、最後まで残ったのがツノさんだった。ツノさんは荻窪の教会通りに住んでいた。散髪の日となると髪切代としての角壜をぶらさげてツノさんが現われる。私らはそのウィスキーの御相伴に預かりながら、ツノさんの頭の形をあれこれ囃し立てていた。そのエピソードを、巻末に「散髪の日」と題してツノさんは書いている。そしてミヨさんの浮世離れした姿が描出されていた。懐かしいから少し長くなるが引用する。

《店主のミヨさんも草や鳥の生態にくわしい。キノコにも一家言もっていて、ときおり近くの小公園でとってきたナラタケやムラサキシメジを湯がいたり炒めたりしてわれわれにふるまってくれる。先日も電柱の根元にこびりついたという暗灰色の物体をバター炒めにしてくれた。キクラゲであった。
「うまいね」
「でしょ?いつも犬がおしっこかけてるからね」
うん結構、犬の小便に祝福あれ。》

梅雨の日曜日、大磯の新緑の匂いをかぎながらこの本を読んでいる。夕暮れに、森の奥から鶯の声が聞こえてきた。
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by yamato-y | 2006-06-18 17:41 | 30年の自画像 | Comments(0)
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