お通夜から帰って
さきほど、三鷹のお寺へシスカの葬式に行ってきた。
6時開始ということで、10分前に会場に入った。親族以外は席はまばらだった。
前から2列目に座って、シスカの遺影をながめた。40代の写真は可愛い。メインの写真のそばに乗馬姿の肖像もあった。
カズオミは黒色テントの人気俳優だったので、劇団や役者の花輪がいくつも並んでいる。
喪主の席にいたカズオミと目があった。彼は神妙に頭を下げた。病気をして痩せたのだが、それでも少しからだがふくよかになっていた。傍らに息子がいる。立派な青年だ。きっと父を支えてくれることだろう。
定刻になり、読経が始まる。
焼香となった。眼鏡をかけて、しっかりシスカの顔を眺めた。彼女のお母さんはいくらか白系ロシアの血が混じっていると噂を聞いたが、シスカもはっきりした顔立ちだ。
終えて、遺族にふかぶかと頭を下げた。
2階に直会の席があるということであがった。顔見知りは誰もいないが、とりあえず席について酒を一口呑んだ。やがて、荻窪時代の仲間があちこちに現れた。
イラストレーターのアダチさん、編集者で現在教授のツノカイタローさん、カズコさん、医者のホリさん、・・。再会を叙しながら、こんな席で会うとはねと複雑な思い。
2次会として、荻窪ポロン亭仲間8人で居酒屋へ行った。昔の話、今の仕事のはなし、あれこれして、10時まで飲んだ。私のブログに接触してくれたWAKOのことも話が出た。
でもみんな年をとった。当時28歳だった私が58歳だから。
遅れてアンディが来た。あのころ荻窪でフユミと同棲していたアメリカ人だ。エール大学を出ているというのだが、はちゃめちゃの男だった。アルコール依存症だった。
でもすっかり断酒して、今世界中を駆け巡って禁酒運動を」しているといっていた。遠めには姿の美しい白人の老人だったが、近くで見たらやはり昔と同じうさんくさい顔をしていた。安心した。
直会や寿司残りたる遅き春
武蔵野の通夜に並びて梅雨近し
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