ウチダ教授の新しい「本」
内田樹教授は今や当代随一の売れっ子だ。
とにかく月刊ウチダと言いたいほど、教授の著作が毎月のように出版される。
50歳まで、知る人ぞ知るだった教授が、この2年ほどは目覚しい活躍だ。これだけ能力がある人物がなぜ眠っていたかということを、加藤典洋氏が解説しているそうだから一度それをのぞいてみよう。自分が解説されていることを、教授は恥ずかしがりながら喜んでいる文章はとても微笑ましいが、そこで長く「冬眠」してきた本当の理由は子育てだと告白している。とても興味深い。
さて、私が去年の秋、大学で集中講義しているとき、同じ研究室の招聘でウチダ教授も来ていた。私とは2週ほどずれていたのでお目にかかることはできなかったが、映画論の授業はとても刺激的だったと評判を聞いていた。
私が教えるのは映像メディア論で、近接領域ということもあってその内容を知りたいと思っていたら、新しくその講義が本となって発売されるということが分かった。
昨年秋の講義がもう本になるのか、さすが月刊ウチダだと感心していたら、それはネットで配信される「声の本」だった。私はパソコンが弱いので、明日若い友人に教えてもらってすぐに聞こうと考えている。
実は、私も同じ教室の授業を本にしようと今書いている最中だ。それは2003年から3年にわたり教えてきた映像論だ。版元は京都大学出版会。今、ゲラが上がってきて直しをやっている。なんとか連休明けには作業を終えて編集の佐伯さんに届けたいと考えている。
タイトルがまだ決定していない。仮だが「ドキュメンタリーを作る」としている。
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