4月のキャンパス
学生食堂はすごい混雑だ。ほとんどの新入生はここを利用するから、600ほどある席はすぐ満席となる。彼らも慣れてくる6月ごろになると、正午でもまばらとなるのだが、今はとにかくだめだ。
百万遍口の石垣問題でこの2年もめていたことも収まり、新しいプロムナードができていた。でも団地の公園のような安っぽいたたずまいとなった。前のいかめしい暗い石垣のほうがよかった気もする。キャンパス内はカップルの花盛り。
生協はルネという。ルネの書店に行くと、教科書や参考書がどさりと積まれている。普通の書店では見ない本が並んでいるので私は楽しみだ。
ルネの隣に西部講堂がある。映画「パッチギ!」でも登場した由緒ある講堂だ。ここの大屋根には3つの星が燦然と輝いている。
1972年に起きたイスラエル、ロッド空港での今で言う自爆テロで散った3人を記念する星だ。奥平剛士(京大・工)、安田安之(京大・工)、岡本公三(鹿児島大)の3人。二人は京大生で岡本だけ生き残った。生前、奥平は華々しく死んでオリオンの星になろうと語った。その星を象っているのが大屋根のそれだ。
といっても、今の学生たちはそんな事実も知らないし関心もない。

この右側の校舎2階の大講義室で、私は教えている。
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