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ゴジラの悲しみ②

ゴジラの悲しみ②

ゴジラが誕生したのは水爆実験ではなく、日本が戦後復興したことが大きく影響しているという意見(『ゴジラの論理』小林豊昌)がある。ゴジラによって破壊されるほど東京が復興している必要があったというのだ。うがった見方として面白いが、製作者(田中友幸、本多猪四郎ら)はやはり水爆実験のインパクトから始まったと告白している。

 プロデューサーの田中はビキニの事件を耳にしたとき、〈そこで思いついた。核兵器は力の究極だ。その核実験から生まれた鬼っ子は核兵器より強く、圧倒的な力で人間の作り出した文明を破壊してまわる――。〉と構想した。そして庶民がいつも押し殺している怒りを爆発させる「代行」をさせようと考えている。田中はその作風が好きな香山滋にストーリー作りを依頼する。香山は怪奇幻想、秘境ものを得意とし、当時人気があった。

香山の原作では、ビキニから第5福竜丸が帰還して、海底にゴジラがいたと報告することになっていたが、本多監督はそれを映画化にあたりカットした。それではあまりに「つき」過ぎていて現実感が薄いと感じたのだ。《直接的に水爆実験で生まれたということが原作には徹底的に書かれていたけれど、それ自体でもあまりに生々しすぎてね。だけどぼくは、ゴジラが生まれたのは水爆実験の影響によるものらしい、それで火を噴いたりする。それだけは取り入れたけれどね。》
ゴジラと第5福竜丸の結びつきはあまりにあざといと本多はみて一部変更したが、物語の動機付けは水爆に与えているのは間違いない。
翌年、黒沢明が同じ東宝映画で「生きものの記録」を製作する。この映画も原水爆によって世界は終末をむかえるかもしれないという恐怖感が下敷きになっている。おりしも原水禁運動が盛り上がっていた。まるでプロパガンダだ。「ゴジラ」に比べると説教くさくてつまらない。
マンガの世界では「鉄腕アトム」が絶好調だった。草森紳一によれば、アトムという原子記号からしてそうだが、手塚の中の「地球の危機、世界の崩壊」という人類滅亡の負のイメージを「鉄腕アトム」はまっすぐ表現していた。

たしかに、敗戦から10年経ったとはいえ、核の脅威は高まり東西冷戦は激化していることもあって、最終戦争→滅亡という気分が世界に蔓延していた。ゴジラはその恐怖が庶民レベルで形象化されたといえるかもしれない。

ゴジラが完成して試写されるとき、原作者である香山滋も招待された。上映が終了しても香山は席から立たなかった。関係者がうながすと、「ゴジラが可愛そうだ」と言って香山は泣いた。

南海の大戸島。たたり神として言い伝えられているゴジラ。ゴジラ自身、東京を襲ったり人に危害を加えたりするつもりはなかった。人類のあさはかな核開発競争によって、眠りを覚まされることがなければ、ゴジラの悲劇はなかったはずだ。水中で、オキシジェン・デスロイヤーによって窒息されもがき苦しむことはなかったはずなのだ。ゴジラとは悲しみをかかえた怒りだった。

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ゴジラの悲しみ②_c0048132_1421555.jpg
ゴジラ第1作は白黒映画だった
by yamato-y | 2006-04-14 12:43 | 大伴昌司の遺産 | Comments(0)
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