
目黒から恵比寿まで


目黒駅前にパトカーが6台出動していた。朝一番に強盗事件があったようだ。自転車に乗った巡査があちこちにいて、若い男とみると職務質問している。犯人は若い男性か。三好達治の「湖水」を思い出す。
この湖水で人が死んだのだ
それであんなにたくさん舟が出てゐるのだ
一駅歩いた。まずガーデンプレスまで行き、ツタヤにビデオを返した。それからぶらぶら恵比寿まで行く。桜がすっかり開いた。菜の花も美しい。都会の不自然な自然でも心はなごむ。
三好は同時代の詩人をかなり模倣していると批評されることが多い。さきの「湖水」にしても北川冬彦の「溺死女」と似ているといわれる。萩原朔太郎、室生犀星、フランシス・ジャムなどから三好は影響をかなり受けた、いやそれ以上のものではないかという議論が根強くある。
だが、それは当然ではないか。その時代の、その古典の、作品がそれぞれ響きあう場に、詩人はいるのだから。逆に三好のような詩人をもった時代こそ、誇っていいのではないか。
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