吉野弘さんの園歌
吉野弘の仕事の中にすてきな作品を見つけた。幼稚園から依頼された園歌だ。歌詞から想像すると、委嘱したのは豊岡めぐみ幼稚園。兵庫県の豊岡にあるのかなあ、詳細は分からない。
この園歌が、初期詩集「幻・方法」の復刻本の解題でちらりと紹介されている。解説者はこの作品の出来たのは、名作「奈々子へ」の頃で、吉野自身若い父親だった頃ではないかと推測している。
あいうえ おともだち
かきくけ こどもたち
さしすせ そろって
なかよしの 豊岡めぐみ幼稚園
これがあいうえ順で
んまで続くというから、最後まで知りたいものだ。だが、言葉使いといい可愛さといい、まどみちおのような世界を完全に自家薬籠にしている。
偉大な詩人というのはいかなる注文にも応えられる。谷川俊太郎が「鉄腕アトム」を書いたとき、その才能に舌をまいた。吉野もまけていない。
そういえば、最初に吉野を知ったのも注文の仕事からだ。全国音楽コンクールの作詩をお願いしたことから始まったのだ。
まもなく桜の季節となり卒業式、入学式が相次ぐであろう。これから折に触れて桜の様子を写真で示す。基準は放送センター西口の桜。まず、3月20日の桜をごらんあれ。
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