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「少年マガジン」の大編集長

「少年マガジン」の大編集長_c0048132_15324012.jpg
ウルトラ星へ去った人12

1959年、安保闘争で世情は騒然としていた。11歳の私もアンポハンタイと声をあげ学校の廊下でデモ隊の真似をして遊んだことがある。その年の春休みに、週刊少年誌が創刊された。「少年サンデー」と「少年マガジン」である。それまでの月刊誌より少し薄いが毎週発売されると知って興奮した。

 内田勝は講談社に入社してすぐ「マガジン」の創刊に立ち会うことになり、12年間にわたって在籍し、弱冠三十歳のときに編集長になった。猛烈に働いた。TBSのドキュメンタリー「現代の主役」で取り上げられ、「三十歳のマンガ週刊誌編集長」としてモーレツぶりが描かれたほどだ。後に大伴がマガジン誌上で活躍することになるが、彼を見出しその才能を引き出したプロデューサ-ともいうべき人物が内田だった。

 彼の最大の業績は、「巨人の星」や「あしたのジョー」など名作を作り上げ週刊誌としてマガジンの発行部数を150万の大台にのせたことであろう。大記録である。

 昭和45年のちょうど今頃だった。私は大学を卒業して実家にもどっていた。金沢の友人から電話が入った。「おい、今週力石が死んだぞ」と打ちひしがれた声でつぶやいた。一瞬、友人の誰かが内ゲバの犠牲になったのかと錯覚した。力石って奴はいたかな。「力石徹がついに逝ったんだ」と友人は涙声になっていた。唖然とした。あしたのジョーのもう一人の主役が誌面で死んだことを、この友は本気で悲しんでいたのだ。
それからしばらくして、寺山修司らによって力石の葬儀が行われたということが週刊誌で報じられた。その遺族の席に内田勝は坐っていた。

内田が大伴と出会ったのは編集長になったばかりの頃だった。突然大伴がふらりと現れた。「今度内田さんが編集長になられたと聞き、顔合わせしたいと思って来ました」と言ってSF作家クラブ事務局長の肩書きの名刺をさしだした。そこで喫茶店へ行き、共通の知人の話題をして別れた。それから毎週二度三度顔を出すようになった。用件があるわけでなく、業界の世間話を交わして帰ってゆく。
 そのうちに、仕事の話を大伴は持ち出してきた。TBSテレビのために製作した怪獣の作品を一度見てくれないかというのだ。テレビ局では、こんな怪獣が暴れるような作品では批判を浴びるとしてお蔵に入れたのだ。作った円谷プロも困惑していた。

 そこで内田は大伴に同行してTBSで試写した。それは「ウルトラQ」だ。面白いと考えた内田は大伴と相談して怪獣特集号を作り上げる。その号は評判となりよく売れた。さらに続企画を二人で立ててゆくのだった。

まったく交流のない異質な世界でもいつのまにか飛び込んでそこに溶け込んでしまう、大伴の手法とはどういうことか、生前を知る人は皆首をかしげるが、このエピソードにその秘密の一端が現れていると、私は思う。

 短気、ケン介、奇人という大伴について回る属性など、初対面では微塵も見せていない。そればかりか世慣れた口調で相手の関心をそらさず自分のペースにもちこみ、いつのまにか大伴の目論見は達成させている。

親しくなるにつれ、大伴の地金も内田は分かるようになった。こんなことを内田は書いている。
《孤独な完全主義者としての印象が、ぼくには強く残っている。大概の人が(図解特集の仕事に係わったカメラマンであれ、イラストレーターであれ、編集者であれ)大伴さんの針で突く隙もない完璧な編集作業についていくことには難事で、ほんのちょっと手抜かりしたり、あるいはその手抜かりを糊塗しようとしたりすると、“大伴火山”はすさまじい怒りを爆裂させるのだった。》
 大伴と衝突した部下をなだめるのに苦労した内田だが、不思議と内田自身は大伴とぶつからなかった。

 実は、今月の末に私らが中心になって「大伴昌司を偲ぶ会」を開催することになっている。メインゲストはもちろん母の四至本アイさん。そのほかに編集者、学友、SF作家、らに来ていただく予定をしている。内田も来てくれるはずだ。そこで、もっと詳細なことをインタビューしたいと願っているのだ。

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by yamato-y | 2006-03-19 15:32 | 大伴昌司の遺産 | Comments(0)
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