海野十三の小説から
ただいま2時。今赤坂の編集室からもどった。やっと試写が終わり話し合いもついたのだ。
「木村伊兵衛・13万コマ」はなかなか面白い番組になったと思う。
さて、頭がぎんぎんに冴えたのでクールダウンしようと、六本木に行った。新宿ゴールデン街で商売していたクミさんの新しい店が六本木俳優座の前あたりにある。そこでいっぱいだけ飲もうと行ったが、日曜日の夜中で店は閉じていた。仕方なく六本木の交差点をめざしてぶらぶら歩く。雨が降ってきた。天気予報があたった。
アマンドは営業していたが、めぼしい店はほとんど閉まっている。外国人の姿が目立つ。名にしおう世界のロッポンギだ。でも、どの外国人も金のなさそうな面ばかり。なのになんでこんな遅くに街角にいるのだろう。
海野十三の小説に、「深夜の市長」というのがあって今読んでいる。主人公は夜中にメトロポリスT市をさ迷い歩く。深夜の散歩者だ。そこで出くわす奇妙な事件。
私も夜中に六本木を歩き回っていると、海野の小説の主人公黄谷青二になった気分だ。
一杯だけ気付けにウィスキーが飲みたいと思って散歩するものの、適当な店がみつからず、ついにロクヒルの前からタクシーに乗って、一路目黒へ。
海野が活躍した時代の東京は、震災からの復興でいろいろな出来事があり町もおおいに変化したそうだ。戦前というと、暗く封建的な社会かと思うのは、私のような戦後世代であって、実はエログロナンセンスで混沌な世相だったようだ。
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