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慶応普通部の時代

ウルトラ星へ旅立った人④


 今日、世田谷等々力に大伴昌司の級友宇治正敏さんに会いに行った。待ち合わせまで少し時間があったので等々力渓谷を見学。東京の街中にこんな風景があるとは不思議な気がした。
慶応普通部の時代_c0048132_037578.jpg

定刻ぴったりに宇治さんは待ち合わせ場所に現れた。さすが元テレビマンだ。時間には几帳面だ。宇治さんはTBSのプロデューサーとして活躍された人だ。大伴をテレビの世界に招きいれたのもこの人だ。これまではっきりしなかった、大伴の少年時代について話を聞くつもりで私は今日等々力まで出向いたのだ。

1947年(昭和22年)、大伴昌司こと四至本豊治は慶応普通部に入学。中学1年である。そこで、横浜から来た宇治と同じクラスになる。3年間同じ組だったが、慶応高校ではクラスが異なりかつ慶応大学では大伴は文学部国史、宇治は経済学部へ進学する。クラスや学部は違ったが、サークル活動が同じライブラリークラブや放送研究会だったので、親しい間柄は続くことになる。

普通部時代、宇治さんの心に残ったのは、夏休みの自由研究発表だ。労作展というそれに、大伴は1年生時は歌舞伎の回り舞台のミニチュア、2年生時は8色刷りの錦絵を出品した。
ミニチュアはせりやすっぽんが切ってある本格的なもの、もちろん舞台は回った。これを木をけずってこしらえてあった。錦絵は8色がきちんと刷られていて色ずれがない立派なものだった。不思議な趣味の持ち主だと宇治さんは思った。

高校へ進学するとライブラリークラブ図書委員会に二人とも属した。ここに入ると、図書室の図書が1週間借りられるという特典があったので、それにひかれたのだ。そのクラブにはどういうわけかフィルモカメラがあった。歴史の園凌善先生が指導にあたっていて、宇治、大伴を可愛がってくれてよく近郊の町を撮影に出かけた。都留市や鎌倉まで遠出して撮影したのだ。ただ編集機も映写機もなかったので、ただ写すだけであったが、二人は映像の魅力を覚える。記録映画サークルと称していた。

宇治さんは大伴がときどき多摩にある民俗資料館に行っていることを覚えている。渋沢敬三が運営していた施設で日本の伝統技術や文化が保存されてあった。そこで履物や看板といった民俗資料に深い興味を、当時から示していたのだ。

撮影するだけでなく、映画を上映することにも二人は情熱をもやす。月に一度のわりで映画会を開くのだ。フィルムは進駐軍の施設から借り出した。横浜にあったNITOCOから教育映画(銃器の訓練など)やドキュメンタリー(アラスカ物語)などを借りてきて上映するのだ。この交渉は大伴がいつのまにかやっていて了承をとりつけるのだった。高校生のくせに妙に世故に長けている面があったのだ。
米軍のフィルムに飽きると、日本映像製作者連盟にもぐりこんでまたただでフィルムを大伴は借り出してくる。交渉の具合など宇治には見当もつかないが、大伴はいつもするするともぐりこんで交渉を成立させるという特技をもっていた。ただ、この連盟から借りるフィルムというのは「結核」といった教育映画だったのだが、上映会は多いときで50人ほどが集まった。
この上映会で宇治さんが驚いたことがある。それは上映会宣伝のチラシやポスターつくりである。大伴は下書きなしで、明朝やゴチックの書体を使って、すらすらレタリングしていった。ガリ版を切らせても手際がよかった。どこかで、大伴はそういう技術を身につけたなと、宇治さんは大伴の想像のつかない部分があることを悟った。

もう一つ、宇治さんが高校時代に忘れられないことがある。大伴は宮沢賢治が大好きだった。ある文化祭で、彼は「セロ弾きのゴーシュ」のパノラマを制作した。ゴーシュの部屋を作り、そこへプロの人形劇団から借り出した人形を並べて、見事なファンタジーの世界を現出させたのだ。こういう技術、着想もさりながら、劇団などと交渉してくる彼の実行力に、高校生らしからぬ力量を宇治さんは知らされるのである。

宇治さんとのインタビューは3時間に及んだが、まだまだ序の口である。いずれ日をあらためて、TBSに出入りしていた時代について伺うことにした。礼を言って等々力駅まで行くと、いっぱいやりましょうかと誘われた。喜んで応じた。それから30分ほど飲みながら話をうかがった。宇治さんは記憶も明晰、感情も豊かで、業界の先輩としてまことに立派な人だ。
ただ、血圧が高いと言っておきながら、タバコを離さない。ときどき咳き込むと、顔が真っ赤になる。やめたほうがいいのに思いつつ、楽しそうな宇治さんの顔を見ると私は黙ってしまう以外ないと思うのであった。

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by yamato-y | 2006-02-23 00:16 | 大伴昌司の遺産 | Comments(0)
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