
八木重吉の顔
犀星も中野重治もずれはなかったが、以前、堀辰雄の写真を見たとき違和を感じたことがある。
立原道造は、大手拓次は、富永太郎は、どんな顔をしていたのだろうか。
中原中也はおかま帽の肖像写真が有名だが、実物はきっと野禽の風貌にちがいない。口の悪い嫌味な青年だと思う。
宮沢賢治は一見鈍重な感じがするが、どこか気の抜けないところがある。口は重く行動はのろのろとしているが、いったん火がつけば咆哮するのではないか。優しい目をしているようだが笑っていない。底光りするものがある。
八木重吉の顔を本日初めて見た。予想通りであった。
ゆうぐれの陽のなかを
三人の児が
ななめの畑をのぼってゆく
みていれば なきたい
この詩を書いた青年、八木重吉そのものの風貌であった。
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