定年再出発 |
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ウルトラの星に旅立った人③
慶応高校へ入る頃からミステリーや勃興してきたジャンルのSFに強い関心を大伴は抱くようになる。当時のことをシナリオ作家の桂千穂氏が記憶していた。それによれば大伴はミステリーの同人誌を作り、さまざまなアイディアを出して同人を引っ張って行くようになっていたという。 その雑誌の名前はSRマンスリー。Sealed Room、密室という意味だ。後の大伴の秘密主義を暗示するような雑誌名である。このサークルに、高校から慶応に来た紀田順一郎氏も合流する。編集会議と称して、若き紀田氏が制服のまま四至本家にちょくちょく出入りするようになった。 当時の大伴が立てた企画に少し触れてみる。 ○「ミステリーベストテン」。キネマ旬報で映画のベストテンというのはあったが活字分野でのランキングはおそらくこれが初めてではないだろうか。 ○「SR法廷」。ミステリーの単行本を取り上げて、そのアリバイトリックの出来を検察と弁護に分かれて討議する。話題になったのは松本清張の『時間の習俗』を取り上げて談論風発したことだ。 ○「あなたも1週間で評論家になれる」。失業対策をとりあげ、オヨヨ失業対策省というものを構想した。オヨヨとはフランス映画のコメディからとった。ネーミングに抜群の才能を発揮する。 ○「拝啓出版社様」。出版社を一社ごと取り上げてブラック批評する。 ○「古今東西怪奇本見立て番付」。東に上田秋成の「雨月物語」西はポーの「黒猫」とした。 そして、この同人誌の特集にSFを取り上げることがだんだん多くなってくる。宇宙旅行、侵略もの、タイムトラベル、アンドロイド、異次元、ミュータント…。 その一方、民俗学的なことにも興味をもつ。履物や看板、習俗に深い調査をかけたりもした。宮沢賢治を熱心に読んでいた。 昭和28年、慶応大学文学部に入学。だがほとんど学校へ行かず町のいろいろなところをほっつき歩く。神出鬼没だった。後にSF作家クラブで町探訪を行ったときも、普通の人が知らないような裏町をよく知っているのに、口の悪い作家たちも唖然としたいうことがあるほどだ。 30年代に入って民放のテレビ局が次ぎ次に開局すると、大伴は学生の身分でつまりアルバイトとして放送局に出入りするようになる。母アイさんの記憶では、その頃日本テレビの美術番組に関わっていたらしい。機嫌のいいときに、ちらっと「今日は円空菩薩を運んだので大変だったよ」ともらしている。 四至本家は当時珍しい放任主義だった。父八郎は、俺も親の期待にそむいて好きなことをやってきたから息子に説教する資格がないと、好きにさせた。幼いときからこまっちゃくれた子だったが長じるにますます口達者で、性はケンカイとなってゆく。母アイは心配もしたが言ってもききそうもないから放っておくことにした。 四至本家では敷地内にアパートを建てることになり、その折もう一つ離れを作った。大伴はそこに一人で暮らすようになる。この大学時代には大伴は何をしていたか誰も知らない。大伴の2つめの「虫食い」だ。映画も頻繁に見て、レコードもあれこれ聞き、古本市をはしごし、出版社の編集部に出入りしていたらしいと推測されるだけだ。 そして、どんな技を使ったか不明だが4年で大伴は文学部を卒業することだけは、した。 さらに親に頼みこんで政治学科へ学士入学する。だが入ったものの1年間まったく登校しなかったため大学から問い合わせが両親のもとに来て、アイさんは息子の放逸のふるまいを知る。どうやら学校へは行かず、テレビ局とそして浅草のフランス座に出入りしていたようだ。ストリップを見るためでなく楽屋に出入りして芸人たちと交わっていたらしい。渥美清と仲がよかったようだ。あの人は片肺だからかけもちが出来ないのだと、後にテレビを見ながら大伴が語ったことをアイさんは覚えている。あまりに浅草へ来てばかりいるので踊り子から、「学生さん、せっかくの大学がもったいないじゃない」と言われたこともあるそうだ。 やがて、大伴昌司はテレビの世界に足場を持ちはじめる。学生の身分のまま構成作家として、TBSの子供番組に関わるようになるのだ。時々演出も手がけた。残された台本にはカメラのカット割りの線が鉛筆で記入されている。 人気番組となるトッポジージョにも関わっていたようだ。詳細は不明である。この頃からコーラをガブガブ飲むするようになる。 来られた記念に下のランキングをクリックして行ってくれませんか
by yamato-y
| 2006-02-20 00:45
| 大伴昌司の遺産
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