今、流行っているのかな
ポロン亭であった成田ヒロシさんはマルチのアーティストだが、最近は朗読パフォーマーとして活動している。「あたしのブギウギ」などいくつも名作詞をものした成田さんだから当然自作を朗読するのだ。
ポロン亭でもらったチラシに杉並の朗読会の知らせがあった。これもプロの朗読者らしい。
どういうテキストを詠んでいるのか分らない。
今、朗読することが流行っているのかな。そういえば、先日見舞ったシスカも夫のカズオミも朗読に凝っていると言っていた。3組の夫婦が集まって互いに朗読を披露するのだ。
カズオミはプロだからリーダーだ。後の5人は素人。だが、だんだん熱が入ってきたそうだ。
次回の予定が決まると、次は何を詠もうかと張り切る。彼らは自分で詩や文章を書くのでなく既成の文学から選んでくる。
朗読することは別に自己顕示欲から発しているわけではない。声を出して読み上げるということは原初的歓喜があるようだ。私は経験がないから想像するしかないが、カラオケを歌うようなものかな。
かつて、チェコやポーランドなど東欧では、憂国の思いを発表する政治的詩の朗読があった。これはプロパガンダであって、現代日本の詩の朗読とやや状況が違う。
話し言葉-パロール-の復権とでもいえるのか。活字の中に埋もれてしまった「言葉」を、朗読は救出しようとしているのか。声帯と肺を使って自分の内部から言葉を引き出す喜び。
こういうことを、朗読力なんて括ってほしくない。
それにしても今朝は寒い。この冬一番の寒気ではないだろうか。くしゃみをするとき気をつけないと、ぎっくり腰になるそうだ。用心用心。
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