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アウシュビッツ証言者、プリーモ・レーヴィ

アウシュビッツで生まれた問い③


プリーモ・レーヴィはイタリア、トリノに生まれたユダヤ人だ。アルプスの麓、高い峰が連なる美しい都トリノ。まもなく開かれる冬季五輪の会場になる地、ここでレーヴィは生まれ育った。山を愛し友と語らった彼が、ユダヤ人狩りにあいアウシュビッツへ送られる。1944年のことだった。

化学の専門家だったプリーモ・レーヴィは、到着後のガス室送りをまぬがれおよそ1年間化学工場で強制労働させられる。死と隣り合わせに生きてきた。およそ、人間として考えられないナチの悪逆にレーヴィはぎりぎりの線で生き延びる。

このプリーモ・レーヴィを追うドキュメンタリーを、徐京植さんのリポートで制作したことがある。徐さんの兄たちは政治犯として韓国軍事裁判にかけられさまざまな拷問を受けた。弟である徐さんは救援の困難に耐えながら、人間を信じることをみつめた体験がある。以来徐さんは人間とは何かということを主題として考えてきた。二十世紀、少数者としてのユダヤ人の悲惨な歴史に無関心ではいられるはずがない。徐さんはプリーモ・レーヴィに関する著書を発表していた。私のチームの優秀なディレクターはそれを番組にしたいと、企画として提案した。2002年のことだ。


徐さんは、著書の中でプリーモ・レーヴィの感動的な逸話を紹介している。同房の囚人に何か詩を読んでくれないかと頼まれて、レーヴィは記憶にあるダンテの一節を口にする。
《「きみたちは自分の生まれを思え。けだもののごとく生きるのでなく、徳と知を求めるため、生をうけたのだ」レーヴィは、みずからこの詩を訳して言葉を発したときのことを、「私もこれをはじめて聞いたような気がした、ラッパの響き、神の声のようだった、一瞬、自分が誰か、どこにいるのか、忘れてしまった」と書いています。》
感動的なエピソードだ。アウシュビッツのけもののような世界にあって、かすかに人間性というものの灯をともした一瞬だ。
アヤカさんが語る、殺す者も殺される者もただ居たとしかいいようがない時間、その時点で奇跡のような出来事があったのだ。そのことや、アウシュビッツであったこと、これが人間かと思われるすべてのことをプリーモ・レーヴィは証言するため、生き延びた。

レーヴィは死の国から帰ってきた。アウシュビッツ後を生きる、私やアヤカさんやセキ君たちに聞かせる為にレーヴィは帰還した。われわれはその細い声を聴かなくてはなるまい。
ところが、ところがである。
帰ってから42年経った、1987年。プリーモ・レーヴィは投身自殺する。
最後に残した言葉――「本当に地獄の奥底を見たものは、ついに帰ってこなかった。」
この言葉の意味は何か。なぜ、彼は死んだのか。最後の最後で、彼は非人間的なものにうちのめされたのか。
アウシュビッツで浮かび上がった問は、さらなる問を生み出してゆく。

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by yamato-y | 2006-01-30 16:50 | 魂のこと | Comments(1)
Commented by kon at 2006-01-30 18:23 x
yamato-yさん
こんにちは。昨年、京都で学生さんたちとの打ち上げに混ぜていただいたPDです。徐さんの番組はレーヴィだというので放送を観て、重厚さに感動しました。たまたまその年のG賞授賞式で、わたしは奨励賞をもらいに行ったのですが、あの番組が大賞を受賞して、会場で大きく頷いたことを憶えています。その後、徐さんのお兄さんが京都の大学にいらっしゃっていたので何か提案ができないか画策したり、アウシュビッツ関連の著書のあるアガンベンが立命に特別講師で来るというので提案を画策したり、この話題は個人的に何度もすれちがっていて他人事の気がせず、思わず書き込みました。

今回のアウシュビッツへの旅をしたメンバーとはほぼ全員知り合いだったりするので、機会あれば皆と話してみたいと思います。

寒さが続きます。ご自愛ください。では。
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