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アウシュビッツ・美しい白銀の世界

アウシュビッツで生まれた問い①


 先日、ポーランドから帰ってきた学生たちの簡単な報告をしたが、実のところはそう明快ですっきりした内容ではなかった。一人の学生が長い報告と説明してくれたので、それをテキストに少しずつ考えてみよう。まず、以下アヤカさんの報告の前半を引用する。

《アウシュビッツについて報告することはなかなか難しいものがあります。理由は二つあります。一つ目はその惨劇が想像を超えすぎているということ、二つ目はビルケナウも第一収容所も今はあまりに穏やかであるということです。

アウシュビッツでは中谷さんという日本人のガイドさんについて来てもらったのです
が、中谷さんの解説と博物館と化した第一収容所にある展示物に、当時そこで起こっ
たことのあまりのおぞましさに鳥肌と吐き気が収まりませんでした。特にそこに収容
された人々の、今や白髪と化した刈り取られた髪の毛や、靴、義手や義足が山のよう
に積まれた展示物。これが人間の所業なのかと、眩暈がするほど気持ち悪くて涙が溢
れそうでした。それは確かです。
確かなのですが、何と言ったらいいのでしょうか。しっくりこない気持ちがありました。
大きく育ったポプラの木と、映画でよく見る第一収容所の建物、「働けば楽になる」
と書かれた門。広大なビルケナウ。雪に閉ざされ、見渡す限りの景色が白くシンプルに広がった未完成の第二収容所。綺麗なのです。特にビルケナウ。あまりに広くて、その白い土地は私たちを幻想の世界へと導きます。夕日をたたえた空は美しくグラデーションし、うっすらと白い月がぽっかり浮かんで、その近くを飛行機雲が横切っていきます。遠くに見える箱のようなレンガの建物が、とても静かに穏やかに佇んでいます。
異世界だと思いました。あまりに広大で見渡す限りの雪景色。あまりに綺麗で、そこで起こった惨劇と釣り合わないのです。》

アウシュビッツとヒロシマは惨劇の場であって、(われわれは)そこで痛苦を感じなくてはならない、と思い込んでいるもしくは思えなかったら良識をもった人間とはいえないという価値を帯びた知識を予め織り込んでいるのではないだろうか。メロドラマと聞いて泣くつもりで見に行ったのに泣けなかったという話を参考にしてほしい。
そのつもりで行って出会う髪の毛や靴は無残、残酷,喪失の象を担っている。これは予想どおりということで納得できる。ところが風景は負の表象を背負っていない。日本の都会の薄汚れた環境から見ればビルケナウはむしろ美しいといえるだろう。ここでわれわれが織り込んでいたテキストと実際が不釣合いになってしまうのだ。目前の風景よりプリーモ・レーヴィやアラン・レネやアガンベンが証言し表現した風景のほうがわれわれには近いのだ。賢明なアヤカさんはこれを忘却の「穴」そのものだと考えた。そうかもしれないが、もう少しゆっくり考てみよう。

美しい風景の奥に惨劇を読み取るというふうに「想像力」を働かせるべきなのだろうか。ここに60年という時間が流れたことを加えて認識するべきなのだろうか。シラケテ見えるだけにその出来事はやはりわれわれの「外部」のことと規定しておくべきか。でも、そうすることはなんとなく居心地の悪さを感じる。

 風景論をもう少し脱線してみる。
夏草や兵が夢の跡 という有名な句がある。国破れて山河あり城春にして草木深しという漢詩もある。いずれも、かつてここで酸鼻な戦があったが今や往昔茫々と、目前の風景を詠んでいる。ここでよもやあれほどの酷い戦いや悲劇があったのにという、懐旧の情が働く瞬間である。
アヤカさんの見たアウシュビッツやヒロシマと義経や玄宗の戦いがいっしょになるわけないと思われるかもしれないが、話の筋道を立てる一つの材料として挙げてみた。

 この問題についてもう少しアヤカさんたちの意見を聞いてみたい。いや他の人の意見も聞いてみたい。が、歴史哲学的論議に深入りはしないつもりだ。私はメディアを長くやってきた人間として、映像で表現するとは何かという問題へと関心を向けてはいきたいのだが。


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by yamato-y | 2006-01-27 16:01 | 魂のこと | Comments(1)
Commented by yyl at 2009-10-29 06:50 x
アウシュビッツには私も数年前に行った。ガイドブックを読み、フランクルの「夜と霧」をもう一度読み直した。 確かに風景は負の遺産を背負ってはいないけれど、建物の中には焼却炉、眼鏡、頭髪があり、過去の惨劇の現場に立ち、身震いした。夏草や、、、とは違うのではないか。
若い友人にアウシュビッツに行ったと話したら「うわー、私も行きた~い、テレビの”白い巨塔”で財前教授がこの線路の前に立って思案したのよね、、」には口あんぐりであった
ガイドの中谷さんは「最近日本人が少なくなって韓国人が多く訪れるようになって残念に思います」と最後に言われた。 日本人の認識の低下との示唆であったろうが 韓国の友人は「あ、それは韓国が経済力をつけてきて海外旅行人口が増えたから、、」と即座にのたもうた。
海外旅行に行く時は 青と白のストライプの服は避けましょう。
アウシュビッツの囚人服だからマナー違反かも、、、。
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