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その人生に何があったのだ

[息子のまなざし」を見て
その人生に何があったのだ_c0048132_0223552.jpg


名作の誉れ高いダルデンヌ兄弟の「息子のまなざし」を今夜DVDで見た。やはり心を揺り動かされた。主人公より“問題”の少年のほうに心が向いた。

大工のオリヴィエは少年院を出た少年に木工を教えている。そこへ一人の少年が来る。それはオリヴィエの息子を殺した少年だ。少年院で服役し、出所後偶然オリヴィエの学校へ来ることになったのだ。オリヴィエは穏やかでいられるはずがない。・・・・・

物語の筋を追っても仕方あるまい。ぜひこの映画をごらんになることを薦める。私には物語より罪を犯したまだ幼さの残る暗い目をした少年のほうが気になって仕方なかった。この暗いまなざしの先に、私は少年時代の友を思い出していた。

M君は明るくスポーツ万能で成績のいい少年だった。6年生のとき同じクラスとなり仲良くなった。家はなかなかの資産家で古く大きな家に住んでいた。まだ日本は貧しかったが、彼の家は裕福なかんじがした。こっそり台所に忍び込んで赤玉ポートワインを飲ませてもらったこともある。私ははじめてワインを飲んだ。
中学へ上がると彼は野球部にはいった。たしかショートを守っていた。そのとき1学年下で投手だったのが、後に広島カープに入団し
最多勝も獲った高橋里志君だ。そのチームは強かった。甘い顔をしたM君は女の子にもてた。
高校へ進んでからはクラスも別になり疎遠になったが、顔を合わせばあいさつはした。成績も悪くないから早慶か同志社あたりへでも行くだろうと思っていた。ところが彼は進学しなかった。関西の大手のホテルに勤めたと、しばらく経ってから聞いた。ホテルマンを目指すとは、意外だった。田舎育ちの私などにはホテルとはどういう仕事をするものかということを全く知らなかったから、ボウイになることがそれほど魅力なのかなあと首をかしげた。

4年後、私は大学を出て放送局に勤めるが、初任地は大阪だった。M君は京都の有名ホテルでダイニングの支配人をしているという噂を聞いた。そこは二条城のそばだった。一度京都へ行ったおり、そのホテルのレストランへ行った。ブラックタイをつけた彼は見違えるほどスマートだった。私の来訪を喜んでくれ優雅に席へ案内してくれた。このときたしかフランス料理を食べたと思うが、彼が赤ワインを1本進呈してくれた。M君を誇らしく思った。

それから5年ほど後、M君はホテルを辞めて故郷の敦賀へ帰った。同窓会で聞いたのだと思うが、帰郷したM君は町工場に勤めたようだが誰とも交渉がなくなっていた。結婚もしなかったようだ。
 先日、雪下ろしで実家に帰ったとき、母とM君の話になった。彼が2,3年前亡くなったという話を町で聞いたと母が言った。びっくりした。50半ばで死んだなんて。はっきり分からないがその死は非業だったようだ。

いったい彼の人生に何があったのだろうか。快活な野球少年の彼がそんな悲惨な結末を迎えるとは。晩年のM君を知らないから想像するしかないが、そのまなざしはきっと今夜見た「息子のまなざし」の少年のように暗いものだったのだろう。その少年はときおり「悲しげで無垢な」表情を見せた。M君も暗いまなざしの中に、少年の頃の夢がときどき混じったにちがいない。それを想像すると私は胸をかきむしられる。

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by yamato-y | 2006-01-22 00:22 | 魂のこと | Comments(0)
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