気になること
昨日、羽田で時間待ちで本屋に立ち寄った。棚に「ア」誌と「S」誌が並んでいて両方手に取った。
両誌とも最近の風潮や時代の傾向を扱っていた。下流社会とか××男といった類だ。その例が具体的に紹介される。たいていは仮名だが、職業年齢住所などがそれらしく付与されている。
そういう人物が実在するかどうか読者には分らない。活字だから、その人物の発言を「 」で示す。いかにも主婦であったりOLであったりフリーターであったりニートであったりする口調になっている。
清原の話を思い出した。彼が発言すると、どんなに丁寧に話してもスポーツ紙に載ると大阪弁しかも柄の悪そうな泉州弁に書き換えられるという話だ。
さきほどの両誌に登場する人物も、そういう脚色を経てないだろうか。もっと勘ぐればその人は実在するのだろうか。
しかも、その例を使って語る時代の風潮ということは言えるのだろうか。たまたま記者、筆者の周りにあった出来事をそのまま拡大して捕らえているということはないのだろうか。
最近目立つ世代論で特にそれを感じるのだ。団塊世代、定年、熟年離婚、雇用均等法世代、非婚、少子化、・・・。
マスメディアは情報を発信するとき、その情報の根拠をできうるかぎり読者、視聴者に知らしむる役目があると思うのだが。でないと、インターネットで飛び交う言説のように真偽の分らない面白いだけの話になってしまう。
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