生きる意味を問い続けた人
ドイツの牧師だ。ナチスが台頭してきたときからその危険性を指摘してきた人物である。
ヒトラーとその周辺はたえず彼に警告を与えた。だがけっしてひるむことはなかった。
感動的なエピソードがある。
1938年、故国の窮状を訴えるためにアメリカに彼は赴く。彼をむかえたアメリカの支持者たちはそのまま亡命することをすすめた。
ところが、アメリカ滞在して1ヶ月も経たないうちに彼は苦難のドイツへ帰ることを決意する。死への道しかない国へ。敢然としかも飄然と戻っていったボンヘッファー・・・。
やがて、彼は帰った故国で中心になって告白教会を築いていく。当然、ナチは彼の動きに神経を尖らせ、彼を目の仇にしていく。
そして国軍の中に、ヒトラー暗殺計画が生まれる。直接ではないにしろボンヘッファーはこの企てに関わっていく。目の前の大きな悪に対して、小さな悪をおかすことを義としたのだろうか。もっとボンヘッファーの思想を私たちは研究する余地がある。相手の不寛容を赦す寛容とはあるのか・・・。
この暗殺計画は発覚し首謀者は次々に逮捕される。その一味の日記からボンヘッファーの名前が割れ囚われることになる。
そして、1945年4月、ボンヘッファーは処刑される。ヒトラーが自殺するわずか1ヶ月前のことだ。ボンヘッファー、時に39歳だった。
来る2006年は、ボンヘッファーが生まれて百年にあたる。
来られた記念に下のランキングをクリックして行ってくれませんか
人気blogランキング