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ひばりの級友

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 図書館へ行ったら玄関に私の番組が記載されたチラシがあった。手にとってみると、横浜放送ライブラリーで記念上映されている番組の案内だった。イベントのタイトルは「美空ひばり、よみがえる昭和の歌姫」。20本ほどの作品群の中で、私の作品はBパターンに入っている。昭和63年、ひばりが亡くなって1週間たらずで放送した「NHKスペシャル ひばりの時代」の第1夜「廃墟の中の悲しき口笛」だ。

ひばりが危篤だという情報を私がつかんだのは亡くなる2ヶ月前のことだ。不謹慎だが、特集番組のための取材をいち早く始めた。ひばりの歌や芝居については民放がふんだんに放送するだろう。私は、不世出の歌手美空ひばりとは日本人にとってどんな存在かを検証したいと考えた。

彼女がデビューしてから40年余、その人生は戦後の日本と大きく重なる。彼女の人生を大きく3つに分けて、その時代にひばりまたはひばりの歌と関わった庶民を記録しようと考えた。私が担当したのは、少女歌手としてデビューする前後の、敗戦直後の日本社会だった。日本全国を飛び回って二十数名の人を取材した。その中に、ひばりのクラスメートがいた。

 歌手となったひばりは超多忙で磯子の小学校へ通学する日がぐんと減った。このままでは卒業できないと言われ冬休みに補習授業をうけることになる。そのとき、もう一人の級友I子も授業をうけていた。家が貧しくて出席日数が足らなかったのだ。二人は懸命に勉強して合格をする。その通知をうけたとき、二人は抱きあって喜んだ。

そのI子の行方を私は追った。彼女は中学校を卒業後しばらくして伊勢崎町のキャバレーに勤める。大柄で顔の作りが派手なI子はたちまち売れっ子となった。そこで、ある町工場の若旦那に見初められて結婚した。という情報までは掴んだ。町工場のあった町へ行ってみると、もはやつぶれてなかった。I子の噂もぴたりとそこで消えた。途方に暮れていたところ、週刊誌の元記者から所在のヒントをもらい、探したところ見つかった。東京と接する千葉に住んでいた。

I子は取材に乗り気ではなかった。40年以上前のことで覚えていないの一点張りだ。いろいろ聞いてみると、幸せな結婚をして子供にも恵まれたが、バブルが始まった頃から稼業が傾き廃業に追い込まれていたのだ。さらに、亭主も先年亡くなっていた。彼女はまた幸薄い境遇にもどっていた。今から考えると、I子は取材班に弱みを見せたくないと突っ張っていたのだろう。そのときは、私はなんと分からず屋だと少し腹をたてていた。

 それでも、やがてぽつりぽつりと、級友加藤和枝について口を開き始めた。和枝ちゃんはいつも忙しく教室になかなか現れなかった。来ると素敵なドレスを着ていてうらやましいと思った。補習のときはじめてちゃんと話をした。校長から二人とも合格だと言われたときは、本当に嬉しかったと、そのときだけI子の顔がほころんだ。

 この番組は死後間もなく放送されたということもあって、21%という高い視聴率をたたきだした。私の作ってきた番組の中でも最高の視聴率の番組となった。しかもこの作品がディレクターとしても私の最後の番組になる。この後、私はプロデューサーに変わって行くのだ。
 そして、12年後に今度はプロデューサーとして美空ひばりの最期を描くドキュメンタリーを制作することになろうとは、当時思いもよらなかった。

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by yamato-y | 2005-12-23 15:21 | シリーズ作品回顧 | Comments(0)
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