ローマの休日
別れ
外は木枯らしが吹いている。一本企画書を書き上げてコーヒーブレイク。手元にあった詩集をぱらぱらとめくる。ローマの休日のプリンセスの言葉をみつけた。新聞記者ジョーと最後の別れの場面だ。
I don’t know how to say good-bye. I can’t think of any words.
王女のセリフ「どのようにさよならを言ったらいいのかわかりません。いい言葉が思い浮かばないのです。」
あのシーンを思い浮かべるだけで、ヘップパーンの愛らしい口元が見える。何度見ても心に残る神話的映画だ。いつかこんなドラマかドキュメンタリーを作ってみたいもの。
ところで、その後のジョーが言ったセリフの和訳が気になった。
Don’t try.
「それでいいのさ」だって。何の事だ。どうも変だ。側らの帰国子女に聞いた。すると
「じゃ、言うなよ」 うん、これなら分る。
王女と記者のつかの間の休日は終わり、別れが訪れたときの二人。一片の感傷もないまま爽やかにせつなく幕がひかれる。あらためてウィリアム・ワイラーの腕に驚倒する。
今度の年末年始休みは、真面目に原稿を書こうと決意しているが、やはり見たい映画のDVDも溜まっているしな。おもしろい映画があったら教えて。出来たら新しい作品でなく。
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