定年再出発 |
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「日本人の自画像」(1996年)
「日本人の自画像」という番組を作ったことがある。NHK特集やNHKスペシャルという特集枠が開設されて二十年目にあたる一九九六年の放送記念日特集として放送された。 NHK特集やNHKスペシャルは高度成長からバブル崩壊後までのさまざまな事件や人生を見つめ、20年間に延べ1600本以上の作品が誕生していた。ドラマや音楽など芸能系の番組がその枠になかったわけではないが、大半はドキュメンタリー番組だ。 この特集番組の枠が誕生した頃、日本の社会は経済が急速に成長して物質的に豊になる一方、さまざまな歪みを表し始めていた時期。数多くのドキュメンタリー番組が生みだされた。 特別番組「日本人の自画像」は1600本の中から時代を反映させた番組を数十本選びテーマ別に分類して三回にわたって放送した。第3夜は「人生を刻む」としてこの時代に生きる魅力的な人を描いた番組を集めた。私はそれを担当した。20年間に生まれた“人物もの”(ヒューマンドキュメンタリー)といわれるカテゴリーの名作20本を取り上げた。今も、一本一本が心に残っている。 ●「五つ子一年」(1977)日本で初めての五つ子が生まれた山下家の一年を描いた作品。そして、この五つ子たちはその後6年にわたって記録されることになる。 ●「小椋佳の世界」(1978)銀行員とシンガーソングライターの二つの顔をもつ小椋佳。謎の歌手と言われた小椋佳が初めて素顔を見せるリサイタル。緊張しながら舞台に挑む姿を追った。 ●「わが沖縄・具志堅用高とその一族」(1979)ペドロサ戦を制してチャンピオンとなった具志堅用高。無類の強さを発揮した。それはどこから生まれたか、カメラは追っていく。やがて偉大なボクサー具志堅用高を育んだのは故郷沖縄の風土ときずなであることが明らかになる。 ●「王貞治・800号への道」(1978)前人未到のホームラン記録800号。達成の瞬間までの姿を王貞治の日記を手がかりに丹念に見つめる。そこにはまるで求道者のような言葉が連なっていた。現在の競技を楽しむスポーツマンとはまったく違う生き方。 ●「百恵」(1980)人気絶頂で引退することになった歌手山口百恵。引退公演の前夜、独占インタビューでその心境を聞き出す。可愛いだけのアイドルの時代は終わった。またこの番組は斬新な演出も話題を集めた。百恵の魅力、人気の秘密を動画でなく篠山紀信の写真だけを用いて表したのである。 ●「突進215キロ・小錦奮戦」(1984)伝統の世界に生きる外国人力士の素顔。土俵ではめっぽう強い力士小錦、素顔はナイーブな好青年だった。スランプになると故郷の音楽をトランペットで吹いて慰めていた。この頃から日本に国際化の波が押し寄せてきた。 ●「大リーガー・野茂」(1995年)日本人初の大リーガー野茂。彼はアメリカ人の心を何故つかんだのか。日本人の世界進出が90年代半ばから増えていった。 ●「対決・羽生名人と佐藤竜王」(1995)将棋の世界にも新しい波が押し寄せていた。パソコンで棋譜を研究する羽生善治。新人類の棋士が登場した。 ●「サメと海人」(1980)沖縄八重山の海はサメの海と言われる。漁師当間次郎さんの片腕はない。サメとの闘いで失ったのだ。だが今も伝統漁法にのっとってサメと格闘する。6メートルのサメとひとりで戦う沖縄漁師の心意気を描いた作品。 ●「マサヨばあちゃんの天地」(1991)東北の人里離れた電気も水道もない山中。そこで一人で暮らす向田マサヨさん(69)。雨の多かった1991年の夏、ばあちゃんは作物の出来不出来に一喜一憂していた。名もない人の質素な暮らしを淡々と描いて、バブルで浮かれる世に平手打ちをくわした。 ●「旅立とう、いま・こずえさん20歳の青春」(1981)サリドマイド系睡眠剤により両腕がない吉森こずえさん。学校へ行きたい一心で義手の練習を始める。小学校入学から卒業まで長期にわたる取材。障害に打ち勝って切り開いていく感動的な生き方。 ●「行・比叡山千日回峰」(1979)修行僧酒井雄哉さん。闇ブローカーをしていたが妻の死をきっかけに出家したという経歴の持ち主。七年間峰峰を歩き回って修行する比叡山千日回峰。滝に打たれ毎日四十キロ駆け巡る厳しい生活。最後に9日間不眠不休・断食という人間の限界に挑む。 ●「忘れられた女たち」(1989)中国黒龍省。この地に残留して中国人の妻となった女性たち。ある日、日本から一人の婦人が来て、彼女たちの消息を訪ねていく。みんな貧しい暮らしの中で生きていた。多くは日本への帰国を望んでいたが身元引き受け人が見つからずなかなかうまくいかない。彼女たちは家族の犠牲となって残留したにもかかわらず祖国は冷たい。女たちの深い傷が次第に浮き彫りになってくる。 ●「鶴になった男」(1987)釧路湿原の公園で三十年以上丹頂鶴の世話をしている高橋良治さん。このセンターで卵からかえったピーちゃんとのくらしを描く。野生を忘れた鶴ピーちゃんに高橋さんは飛ぶことを教えようと手取り足取りして懸命の訓練が続く。ある日ピーちゃんが空にふわりと浮かぶ。やがて大空高く舞って高橋さんのもとを去って行く日も近い。 ●「85歳の執念 行革の顔・土光敏夫」(1982)行政改革のリーダー・土光敏夫は財界の荒法師の異名をとる。だが、意外にも暮らしは質素。「ぼくは無駄をしない」を公言する。夕食に並んだのは玄米のご飯とメザシであった。 ●「井伏鱒二の世界」(1983)井伏鱒二が住む荻窪界隈。ある日、開高健が訪ねてきて意外な人生相談をもちかける。ものが書けないと開高がこぼすのだ。それを聞いて井伏は原稿用紙にとにかく何でも書くことだと忠告する。たとえ、いろはにほへとでもいいからと。驚く開高、微笑する井伏。文豪の素顔が垣間見えた瞬間だ。 ●「手塚治虫・創作の秘密」(1986)3本の連載漫画を同時進行して朝から深夜まで執筆する手塚治虫。アニメーションまで製作している。時間が足りず睡眠は日に3時間という過密スケジュール。海外旅行へ出発する直前まで成田空港でペンを握る手塚。人気漫画家は超多忙を生きている。手塚治虫創作の秘密は、仕事の完成と締め切りからの解放だった。 ●「舞台・いのちの限り」(1987)肺がんで肺を半分とった役者宇野重吉が旅公演に出る。芝居などめったに来ない地方に芝居の出前をするのだ。宇野の悲願であった。だから病気になったからといって諦めるわけにはいかない。舞台の陰で酸素吸入しながらそれでも舞台に立ち続ける役者の執念。 ●「響きあう父と子・大江健三郎と息子光の30年」(1994)作家と障害をもつ息子の「静かな生活」をみつめる。その夏は大江家にとって長い夏となった。父は「最後の小説」を執筆、息子は3枚目のCD録音に追われた。その夏のしめくくりとして一家は原爆の日の広島へ向かう。大江家にとって広島は意味深い町だったのだ。 ●「百歳の冨士・奥村土牛」(1989)冨士山を生涯描きつづける百歳の画家。 これらの番組は年月をかけて撮影しているので経過がよく現われている。日本人といっても実に多様な人生があって、見る者を励ます。人は予想以上に土地とか場とかに結びついているものだと思い知らされた。 来られた記念に下のランキングをクリックして行ってくれませんか
by yamato-y
| 2005-12-12 22:50
| シリーズ作品回顧
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Comments(1)
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こずえさん サリドマイドのビデオとか 五つ子のビデオに関わった方がご存命なのですね
私は49歳ですが強烈に見ております
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