腹立たしいこと
先日、新聞に日本メーカーS社の時計の大きな広告が出ていた。ソーラー時計を大々的にアピールしている。10万年に誤差1秒の、電波を受信して時を刻むとうたっている。動力はソーラーだから何もしなくてもきちんと動きつづける。世界でも最高水準の時計だ。
だが日本の時計のデザインはなぜこんなに野暮ったいのか。形は全然流行らない円。ボディも肉厚で全体がぼてっとしている。
メーカーはユーザーの意向を把握しているのだろうか。誤差の極小という理由で高価な時計を買うわけではないことぐらい知っているだろうに。カルティエの時計が正確だから買うのではなく、美しい文字盤やスマートなデザインに惹かれるのだ。時間なんか1年間に30秒ぐらいくるったところで生活に困らない。ロンジンですら改善をはかっている。どうも日本のS社もC社も、ロレックス、オメガ系の実用的というか成金的というか、ダサい趣味が蔓延している。
別に高価な時計がほしいわけではない。むしろ、日本の時計のメカ技術があれば、デザインさえ良ければいつでも欲しいのに、店頭で見るとがっかりくる。それだけでなく、無用な性能をいっぱい取り付ける。
なぜ、これほど日本の時計を怒るかというと、定年退職のときに贈られた日本製の電波時計が腹立たしいのだ。安っぽいプラスティックの外観、セットするのに取り扱い説明書を読んでも分らず今も動いていないほど煩瑣な装置。退職記念とプリントされた字がそらぞらしく34年間の代償がこれかと思うと、怒りを禁じえなかった。代替品があるなら、すぐに交換したいくらいだ。
本当に、日本の時計メーカーにもっと利用者の心を考えろと、声を大にして言いたい。
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