カメラ・オブスキュラ(CAMERA OBSCURA)
カメラ・オブスキュラの意味は、イタリア語で「暗くした部屋」。暗くした部屋に1点穴を開けると光がサーっと入り込み部屋の中に画像が映し出される。ピンホールカメラの原理だ。
この事実については古くから人類は知っていた。アリストテレスも言及しているとか。これを使ってフェルメールが精緻な絵を描いたことは知られている。昔からあるこれにレンズを加えて形を整えたのがイタリア人。さらに映し出された画像を定着させたのが、フランス人のニエプス・ダゲールだった。感光性化学薬品で処理した紙、ガラス、金属板に画像(イメージ)を固定させたのだ。現在のカメラはこうして生まれた。
エジンバラのカメラ・オブスキュラは1853年に眼鏡屋によって設立された。ヨーロッパでも古くからある館だ。ここのアトラクションは、屋上に取り付けたピンホールレンズが作り出す市内の風景だ。暗くした部屋の中央にスクリーンがある。周りを観客が囲む。鳥の目(バードアイ)で見た町が映し出される。それを目の錯覚を利用していろいろ歪ませるのだ。走っている車を曲げたり、歩行者を紙ですくったりしてみせる。それを見て客は大笑いする。他愛もないショーだが大人も子供も楽しめる。
他には立体写真やだまし絵などがある。映画の原理となるムービングピクチャーなどがあって、映像の性質をいろいろ見せてくれる。
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