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花房山たより 1号

花房山だより 1号
2020年5月23日、コロナ事態を受けて、日々聞き込んだ市井の話を書き残すことにする。昨夜(22日)のクロ-ズアップ現代で、精神医学者で作家の斎藤環が記録することの重要さを100年前のスペイン風邪を通して語っているのを聞いて、まったくその通りだと思った。およそ5000万人がスペイン風邪で犠牲になったにも関わらず、その記録は驚くほど残っていない。終息と同時に正視できないほどの傷を負った人類はそれを忘れようとしたのだろう。うっかり忘れたわけではない。思い出したくなかったのだ。その気持ちは理解できるが、今度のコロナは人類の苦い体験として苦しくとも残すべきだと斎藤は語っていた。

昨夜、右下の奥歯が痛んだ。激痛に耐え兼ね渋谷の歯科医の予約をとった。午前中に定期診断の神田小川町のクリニックで胃の経過観察を受けることが入っていたので、スケジュールをやりくりして、午後一番に歯科のアポを取った。一日に2つの医療施設を廻ることになったのだ。そして全歩数は16364歩となる。

 小川町ではスポーツ衣料品店は軒並みシャッターを下ろし、飲食店も地下鉄駅周辺しか店を開けていない。朝が早かったのかもしれないが、古書街がひっそりとしていることが気になった。新刊本屋も2割以上売り上げを下げているとか。中国製品で店の棚を埋めていたスポーツ店もどんどん店仕舞いするのではないかと噂されていた。小ぬか雨が降って肌寒い。コロナ冷えとでも呼びたかった。

 午後、雨があがった。日が射すと蒸し暑くなった。渋谷神山町の歯科医に行く。センター街は閉まった店が多いが、繁華街から少し外れオフィス街に入ると、意外に10余りの飲食店が開いていた。店頭にテイクアウトの弁当を並べている。価格は850円から1200円まで。持ち帰りにしては値が高い。コンビニ弁当なら500から700円ですむのにと、恨めしく思う。
 有名なフランス料理店の店頭販売をちら見したら、サラダとドレッシングをセットで売っていたので、450円で購入。帰って家で食すとドレッシングが抜群に旨い。さすが三ツ星レストランと感心した。奮発して特売していたルーマニアの白ワインも買っておけば良かったと、悔やむ。

 M歯科では厳重な感染防止の態勢になっていた。この医院のいいのは従業員はおらず先生一人でやっていること。だが現在は院内の除染まで仕事が広がってやや草臥れている。土足は厳禁でドアの外でスリッパに履き替える。医師はけっして正面には向き合わない。飛沫感染を互いに避けるためだ。いつも陽気なM先生も趣味の渓流釣りが出来ないとショゲていた。奥会津の只見川に行きたいが、県外ナンバーで出かけると自粛ポリスに罰せられそうで怖いとこぼしていた。歯痛の原因は虫歯でなく歯周病だと診断された。お迎えも近いのに、高い金で歯を治療するのも馬鹿馬鹿しい、それなりの痛み止めで結構と開き直ったものの、やはり痛みで夜眠れないのは嫌だということで、ドリル(削岩機)の刑も甘んじて受ける。

 日伊ハーフの女性プロデューサーがいる。ボローニヤの大学を卒業後に来日して、映像活動を始めた。出身地のミラノにはおおぜいの幼馴染がいるということでフェイスブックを通して、イタリアの封鎖の状況を友人たち10名以上に取材してもらった。一応、イタリアは5月初旬にロックダウンを終えたのだが、けっして平穏な日常に戻ったわけでないらしい。厳しい実態がいくつか見えてきた。
 日本の自粛と違って、イタリアの封鎖は家からの外出は厳禁で、戸外どころかマンションの廊下にも出られない。一週間に一度だけ家族の中のひとりが食材生活必需品を買うときだけ時間制限で許可が出る。破ると400€の罰金と軍隊警察の厳しい注意を受けるというのだ。住人は疑心暗鬼になり、互いに行動をチェックして、ついには密告のような陰湿な行為も現れたと嘆く声があった。

 医療崩壊はすさまじく、病院へ行って診察を受けたいと願っても、順番がなかなか回って来ないということで老人たちは家に閉じこもり、きちんとした治療を受けられないまま死んでいくケースもかなりあったという。現在イタリアのコロナ犠牲者は28000人となっているが、実際にはコロナ直接ではないが、その巻き添えで亡くなった、いわゆるコロナ犠牲者を含めると49000人に登ると噂されている。

 そこで小川町の検診クリニックへ話が戻る。主治医のN先生はこんなことをもらした。
「今回の騒動で、あらためて災害弱者の存在が浮き彫りになった。普段は検診で指摘されても、糖尿病が少しあってとか血圧が高くってとかいって適当に考えていた人たちは、ことが起きれば犠牲になりやすいということが分かったはず」 トリアージュ(患者選択)の際にはこういう持病のある人は一般病院に廻されて、助かる可能性のある無病、若年を優先して人工肺などの処置を施すことになる。持病のある者は治療の対象から外されやすいというのだ。こういう存在を災害弱者と呼んでいるとN医師は深刻な顔つきで話してくれた。

 これだけたくさんのメディアや開放性が担保された表現が増えたというのに、流言飛語が甚だしい量で飛び交っている。市民は何を信じて何を警戒するのか分からない。自らの知性を信じて、ひとつひとつ吟味してかつ他者の評価などを参考にして自己判断する以外ない。あの太平洋戦争のさなか軍部の暴走に隷従してプロパガンダで民衆を巻き込んだマスコミ(新聞、ラジオ)。その渦の中にあって、永井荷風は自らの欲望と美意識と文学への渇仰に指針を見出し、正気を保ったという。いささか美談めくが、この逸話は忘れがたい。

追記 花房山由来 :目黒駅西口からほど近くにわが家がある。花房山と呼ばれる小高い丘で、坂を下ってゆくと五反田に至る。隣は池田山。姫路城主池田候の屋敷があったそうな。このあたり旧大名の下屋敷が軒を連ねた江戸郊外だった。花房もそういう候の一人。
 藤の花 房は切られて黄泉(よみ)の国





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by yamato-y | 2020-05-24 22:59 | Comments(0)
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