定年再出発 |
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ネクロポリス(死の都)
7年前の今日のような寒い日に、イタリア中部オリヴィエートへ行った。アッシジロケの途中イスキア・ディ・カストロという寒村に足を伸ばしたのだ。そこにはエトルリアの遺構が手付かずであった。その文明の高さに私はいたく驚いた。 聖フランチェスコのことでアッシジを取材したとき同行した通訳がT村さんだ。彼女はイタリアに住んで30年近くなりさまざまなことを知っていた。そして不思議なことを私に教えてくれた。エトルリアの地下都市のことだ。 アッシジや近くのペルージャはかつてエトルリアの町として栄えたが、その後表れたローマ人によって亡ぼされた。エトルリア人は地中海の一角からイタリア半島に上陸し長く文明を築いた。土木技術にすぐれ橋やとりでをたくさん作った。だから、アッシジやペルージャにはエトルリアの遺跡が数多くある。後にローマ人は彼らを亡ぼしこの技術を手に入れたのだ。 エトルリアの人は誇り高く、かんたんにローマに屈しなかった。そこでローマは徹底的に追及した。エトルリア人は必死に逃げ隠れた。地下に都を作り隠れ住んだ。そして、彼らは死後の世界を信じる社会だったので、死者の碑つまり墓にこだわり、死を中心とした町を建設した。地下都市は死と同居するネクロポリス(死の都)となったのだ。 この話を聞かされて私は心が躍った。T村さんがいうには「まだ誰も知らない遺跡を私は知っている。3年前避暑で行った村の牧場の地下にエトルリアの遺跡があったのよ」と私が引かれそうなことを話した。アッシジから車で4時間かかるというが、心が逸り見にいくこととした。 カストロ村の人はまったく遺跡に関心をもっておらず、そんな遺構が在る事も誰も知らない。私とT村さんは人跡のない河原、森を歩いた。こんな川にそんな地下施設があるなんてありえないかなあと、最初私は疑っていた。1時間半歩いた。 忽然と川は潜っていく、川岸がだんだんせり上がる。密林に入った。河原がやや広くなったところに石の階段のようなものがある。目を凝らさないと分らないほどの遺跡だ。 その段をあがると洞窟があった。入って上を見よとT村さんは言う。私は見上げ、マッチを擦った。 驚いた。石の祭壇がぐるりと広がっていた。その場所は動物の糞と枯葉しかなく人が来た気配は皆無だった。たしかにこれは地下遺跡だ。もし未発見ならすごい、なぜイタリアでは話題にならないのかと、私はT村さんに訊ねた。「この国はローマ時代の遺跡だけでも手におえないくらいあるの。ましてエトルリアまで手をつけたらたいへんだから、誰も調べないのよ」というではないか。 かつて明日香のキトラ古墳の発掘調査をしたことがある私としては、もったいないとしか思えなかった。 以来、この遺跡のテレビ企画を練り、機会があるごとにプレゼンしているのだが、いまだ成功していない。 追:明日から8日ほどスコットランドへ行く。できれば、現地からブログの記事を送りたいが向こうのパソコン事情が分からない。もし、うまくいけば旅日記を報告するつもり。 だめだったら、25日以降、事後報告していくつもり。 来られた記念に下のランキングをクリックして行ってくれませんか
by yamato-y
| 2005-11-15 17:10
| 新しい番組を構想して
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Comments(4)
Commented
at 2006-01-06 14:37
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ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented
by
yamato-y at 2006-01-10 14:15
okuboさんにメールしましたが、戻ってきました。
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Commented
at 2006-01-25 09:59
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ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented
by
高橋 洋
at 2006-01-25 18:15
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ブログ拝読。はなしを伺うのを楽しみにしています。墨、紙、字、イタリヤ-絵とエトルスク、その他色々。貴兄のアンテナの広さ、経験の多さ、動きの良さは敬服に値する事。これからもプログを拝読するのを楽しみにしています。又浅尾の小屋ではなしをしたいものです。ご健闘を期待しつつ。
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