友みなえらく見ゆる日
平塚市民病院の整形外科に行った。待合室は混んでいた。
朝の8時半に着いたが、予約していたにもかかわらず診察を終えたときには
10時を回っていた。
この夏、右の二の腕が痛みをもったとき、ここで調べてもらったら頚椎の一部が陥没しているおそれがあると指摘された。大事には至らなかったが加齢で悪くなることもあるという。だから復調したが2ヶ月ごとに定期的に診察を受けているのだ。
10年前脳内出血で倒れたとき、この病院の脳外科に入院した。闘病の3ヶ月は悪夢だった。マヒした右半身を持て余した。働き盛りに倒れ、疎外感と被害者意識に埋没していた。
退院した頃、会社の幹部が現役で死去し盛大な葬儀が行われた。葬式会場には、私の同僚や部下が大勢参列した。私も右足を引きずりながら駆けつけた。バリバリのプロデュウサーやディレクターらが私を憐れみの目でみていた。(これが被害者意識)
――あのときの屈辱感も、10年経つと薄れてゆく。気が付いたら、いつのまにか私も荒々しい「現役」にもどっていた。
今年の夏の騒ぎでこの病院を再び訪れたとき、あの疎外感をまざまざと思い出していた。
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