コンステレーションの人生たちよ
今朝、目覚めると日がさし、裏山で鳥がいそがしく囀っていた。美しい朝だ。
昨夜「ペルソナα」の放送を無事に終えたという安堵感にある。新しい形の番組を目指してきて、ひとつの里程標(マイルストーン)を通過した思いがある。
コンステレートとは星座を形作るという意味で、河合隼雄さんが臨床心理の考え方として提起したものだ。一個一個の星は別々に在るのだが、それをある視点から眺めると、北斗七星であったりこぐま座であったりする星座(ステラ)を形成することがある。心というか無意識も然り。(混乱した)無意識の中から明らかにあったものを星座のように示すことをコンステレーションというのだ。そうすることで、結ぼれ混乱していたクライエント(患者さん)の心をほぐす。星座のようにみえてくるものを示して、分析家はクライエントを励ます。
個人の心の中をのぞいて見えてくるコンステレーション。それとは別に、一人ひとりがまた世の中、歴史の中で「星座」を形作っていることがないだろうか。
現在生きている人を捉えるのはなかなか難しいと思われるが、亡くなった人であれば、星座としてみることはできるかもしれない。私はそう考えた。私たちが生きている時代からもよく見えて、かつ今の私たちにも影響を与えている人たち。そういう人たちの人生が形成する「星座」。
こんなことを考えながら、「ペルソナα」を構想した。だから、この番組の主人公は複数なのだ。できれば、もっと沢山の人生たちをこれからも見ていきたい。大きな星座を示してみたい。「ペルソナα、パート2」へと進めていきたい。
さて、昨夜遅く、このブログへのアクセス数が2万を超えた。1万を超えたペースより格段に早い。このことは、私を奮い立たせてくれる。
文学とは人間を根本から励ますものであらねばならない、と大江さんは語っていた。
私も、テレビ番組をそういうものをめざしていくものでありたいと、願いつつこのブログ道を邁進していく所存だ。
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