ただいま。金曜日、夜8時に目黒へ戻ってきました。神戸の学園都市にある神戸外国語大学で夏期の集中講義に行っていました。月曜日から金曜日まで、15コマ。途中でダウンしましたが、学生の熱いまなざしに支えられて完走しました。
今回すごく新鮮だったのは、単科大学だが、2部も持った豊かな学部だったということ。
時間割を見て1限から7限まであるのを知って最初当惑した。授業の最終が午後8時まであるなんてどういうことかと戸惑った。1部は5限までで、2部はそれ以降から始まる。
集中講義はその1部と2部の学生が入り交じるのだ。しかも2部の学生は社会人だったり年配者だったりでこれまでやってきた大学の授業の雰囲気がまったく違うことに驚き、興奮した。
何が違うといって、普通の大学の授業は、学生はほとんど発言しないし、質問をしてもなかなか答えない。だがシニアの学生はしっかり発言もするし、好奇心も露わに旺盛。ずんずん当方へ突っ込んでくる。つまり講義に対して貪欲、積極的だ。これがいい。
こちらも懸命に授業プランを構想して講義に臨むのだから、それぐらいの情熱はむしろ嬉しいし楽しい。
今回の大学は、かの島尾敏雄が教鞭をとっていたところであり、我々世代のヒーローだった高田賢三が通った大学だ。環境は最高。神戸の谷間にあるキャンパスはこじんまりと麗しいたたずまいだった。さあ、今から彼ら彼女らのコメントペーパーを読むことにするぞ。