定年再出発 |
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島(図書館)めぐり/やさぐれて水無月
去年(2017)の1月月末にサラリーマンを降りた。あれから1年半やさぐれて経過した。この間、一番苦労したのは一日の時間をどうつぶすか、どう生かすかだった。 退職をしたら、これまで読む時間がないと思われた浩瀚な小説評論の類を読破してやるぞと意気込んだのも最初の半月。有為の奥山けふ越えてただダラダラと無為な時間をやり過ごす。そんな日が半年以上続いたかな。 スポーツジムに通うようになって午前中の時間はなんとか充填することが出来たものの、午後の7時間以上の無為砂漠には参った。広大である。果てが見えない。
居場所を探した。近場で、去年まで通っていた明治学院大学の図書館にあたりをつけた。ここなら家からも近いし、学生中心の利用者層で年配のやっかいな退職者崩れ(自分で自分を毀損している)はいない。なにより空いている。近くに学食があり、腹が減ったら即麺類。居心地は悪くない。ここを地盤に読書計画でも立てるかと思う矢先、大学当局から講師の身分が解消されると図書館利用の権利は消滅しますと告げられた。出入り禁止ということだ。
この2年ほど、目黒駅前の自宅から徒歩で行ける地域図書館を探し歩いた。最初が目黒川沿いの目黒区民センターに属する目黒区立図書館。徒歩で10分、至便。いまも利用している。この図書館の南側に朝倉文夫の彫像「花の影」が鎮座している。フォルムが素晴らしい。毎朝、この前を通るたびに朝倉の造形力に舌を巻き、像に向かって感謝の祈りを捧げる(偶像礼拝)。
次は渋谷区の東町にある渋谷区立図書館。国学院大学の裏手にひっそりとあるこじんまりとした図書館で、これはネットの地域情報で見つけた。蔵書はやや貧しいが、近代日本文学の正典は一通りある。ここの難点は、私と同様、リタイア組のおっさんたちとさぼって休憩を貪る若いセールス人種とのショバ争いが活発なことだ。が、それほど激しいともいえない。目をつむれば都会の小さなオアシスにすぐ変貌する。
次に見つけたのが広尾の有栖川公園の中にある、都立図書館。家から徒歩で30分、3キロ弱の道のりだが白金台地の麓をまくような路地道が続き風情は悪くなく、かつ有栖川公園自体が緑濃きゾーンで癒されること限りなし。この図書館ほどになると蔵書も充実し、毎月開かれる特集展も悪くない。周辺は大使館が多く、サッカーを楽しむ子供らの言語が何語か分からない。そばの坂は南部坂、赤穂浪士に出てくるのとは別だ。
今年に入って通うことにしたのは、高輪の清正公神社近くにある港区立高輪図書館。大きな道路に面した交通の便が良い図書館だ。我が家からプラチナ通りのドンキまで10分、そこから図書館まで10分、合わせて20分の道のりだ。規模は渋谷の東図書館と同じくらい。昼過ぎは復習予習に熱心な小中学生が机を占拠している。珍しい本や稀覯本はほとんどない。図書館というより本のテーマパークもしくは本の児童遊園。
この半月せっせと通っているのは、大本山国会図書館。六本木1丁目まで地下鉄で行き、そこから永田町まで歩く。およそ20分。国会ゾーンに入ると、至ところに警察官の姿が現れる。慣れないうちは身構えたが、今じゃ気にならない。 敷居の高い図書館かと畏れたが、IT化が進んで短時間で希望書と出会える。特に貴重な書籍資料はデジタライズ化されているから、取扱いに気をつかわなくてよいことと、気楽に貴重本を請求できることはナイスだ。ただし、ここでは知り合いと遭遇する機会が高い。この一か月で私は4人の同業者やライターの方とばったりエンカウンター。
こうして1年余り、図書館に関することだけ精通するようになった。別に真面目に人生を送ろうなんて殊勝なことを志していない。所得がない以上、可処分は最少にせざるをえなくなり、いきおい無料の公立図書館に足が向くようになっただけだ。
by yamato-y
| 2018-06-02 16:10
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