久しぶりに見た番組
先日のアーカイブスは、「五つ子ちゃん」のドキュメンタリーを放映していて、偶然テレビを点けると見覚えのある幼稚園のシーンだったので思わず見入った。
女の子3人、男の子2人の懐かしい5人の顔がコロコロ並ぶ。その仕草だけで可愛い。構成は時系列のシンプルなものであったが、カメラがよくおいかけていることに今回改めて思い知った。しかも当時の時代的限界だったかもしれないが、妙なビッグクローズアップがない分、番組が落ち着いていた。今だったら、取材する側がはしゃいで聞くに耐えないようなコメントが連発されるような甘々の映像ばかりになったであろうが、この頃のカメラマンや音声マンはけっして矩を越えない。
医療情報などの提示の仕方はさすがに古臭い。画像の組み立ても手作り感が強かった。それが悪いというわけでもないのだが。
今回もやはり幼稚園受験のお稽古のシーンが心に残った。いい場面というのは朽ちることがないのだとひとりごちた。
でも普通のサラリーマン家庭の子育てが二桁の視聴率を獲得するほど、この時代は長閑だったのかなあ。主観的にも随分苦しい時代だったと認識していたが。
話は変わるが、日曜日に映画「パターソン」を見た。久し振りのジャーミッシュ監督の作品は心に沁みた。なかでも友情出演の永瀬正敏がいい。こんな後味のドキュメンタリーを作ってみたい。