忘れぬうちに
北海道から千島にかけての一帯で、マグニチュード8以上の巨大地震が起きるかもしれないと報じられて今話題になっている。ここはこれまでも400年周期で巨大地震が発生してきていて、前の地震からそろそろ400年になろうとしていて、何時起きてもおかしくない状況にあるということだ。もしこれが起きたら東北大震災並みの大被害が出ることは必至だ。
川柳「武玉川」を読んでいたら、こんな句に出会った。
「津波の町のそろふ命日」
墓地に行けば、命日がみんな同じ日にそろっているというのだ。江戸時代というのに観察が鋭い。人類はとりわけ日本人は巨大な災害にずっと遭遇してきたのだろう。この認識が古今を通底しているのじゃないか。
この句の光景は何も天災だけとは限らない。今から35年前、私は長崎のコーランバ墓地でそういう光景を目にした。そこでは、墓石にずらりと昭和20年8月9日という命日が並んでいた。長崎に原爆が投下された日である。
来られた記念に下のランキングをクリックして行ってくれません
人気blogランキング