新橋から銀座にかけてーー年の暮れ
銀座線の虎ノ門で降りて、新橋まで歩く。西新橋の路地に踏み込むと広がる異界。密集する飲み屋、食い物屋の家並みが昼の光にさらされて寝ぼけたように櫛比する。チープな風情がたまらない。ぶらぶら歩き、烏森の廃校パークで一休み。
小腹が空いたので、立ち食いソバ丹波屋にもぐり込んで、春菊天ソバを食す。カツオだしが効いて汁がうまい。駅前のニュー新橋ビルを探検。
日が暮れて、ぽつぽつ灯りがともる頃、銀座を目指した。晴海通りを抜けて銀座8丁目。ここから1丁目までいっきに直進。歳末ということで人の出が多い。だがよく耳を澄ますとほとんど中国語。銀座4丁目、ハットリ時計店でオメガのコーナーをひやかす。名物の山野楽器のクリスマスツリー、今年は青基調だ。外国人観光客が群がって写真を撮っている。4丁目は昔は尾張町といった。古い人は今でもタクシーに乗ると「尾張町へ」というそうだ。この地を開墾というか埋め立てというか工事を行なったのが尾張藩。名前の由来はそこから来ている。
待ち合わせの6時半。1丁目を折り返し、来た道を戻る。7丁目のやす幸の暖簾をくぐる。一品料理がめっぽううまい店、創業50年の老舗。待ち人はまだ来ていない。熱燗を所望したいがガマンする。ここの熱燗はチンなんかじゃないから酒がまろやかで喉越しがいいのだ。
ここまで歩数7800。
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