マイ・フェボリット・ソング「さよならを言う前に」
「さよならを言う前に」1972年ごろに聞いた歌だ。歌い手の名前が思い出せない。たしか「四季のうた」を歌ってヒットを出した乾ゆみとかいう名前の人だったと記憶する。
歌のうまい人だった。この歌はシングルレコードでなくLPの中に収められていた。そのLP自体アンソロジーだったので、いろいろな歌い手が含まれていた。うろ覚えの歌詞を書き出してみる。
♪さよなら言う前に、もう一度思い出して・・・
♪あれから夏も過ぎ、今もう冬だけど
お願い忘れずに そっと口付けして
あなたの中の私の面影に。
10時の鐘の音をそっと聞きながら
♪手紙さえ書けない旅が続こうをとも
お願い忘れずに そっと口付けして
遠い国へ行って いつまた会えるやら
10時の鐘の音をいつも聞くたびに
しっとりとしたいい歌だった。その後、仕事でヨーロッパに出かけると、なんとなくこの歌を思い出した。
ドイツのバンベルグという小さな城下町にいたとき、まさにこの歌の情景を見ることとなった。町は小暗く、丘の上の城だけがライトアップされていた。石畳の城内をほろほろと歩いていると、教会の鐘がガランガラアンと鳴った。旅情を感じた。広場の暗がりでカップルが顔をよせていた。いつか見た景色だと思った。デジャブーではない。この歌を聴きながら思い浮かべた光景が目の前にあったのだ。
誰か、この歌のことを知っていたら教えてほしいのだが。
来られた記念に下のランキングをクリックして行ってくれませんか
人気blogランキング
場所はちがうけど、これのもう少し暗いかんじだった。