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漱石のDNA

漱石のDNA
漱石のDNA_c0048132_046172.jpg


テレビ屋を30余年も続けると、ついぞ野次馬の根性がしみつく。妙な話や変人を知るとつい話を聞きたくなったり調べてみたくなる。そして映像としての素材がありそうだと夢中で追いかけてしまう。これで幾度となく失敗をしている。

昨年、夏目漱石の『文学論』の番組を制作した。きっかけは漱石の家(孫の房之介さんの実家)の納戸に『文学論』の第1稿があるという話からだ。色めきたった。
ところがよく調べてみると、漱石の教え子が漱石の講義を記録した原稿だった。これを元に漱石は『文学論』を書いたとしても、ほとんど真筆とは言いがたく特集番組にするのは無理と諦めざるをえなかった。
一応、房之介さんが探偵となって、『文学論』誕生の頃の漱石像を浮き彫りにするetvの番組だけ作り上げた。なかなか評判はよかったが何か釈然としなかった。

広島にいた10年前、漱石の声を追ったことがある。加計の旧家に録音された蝋管があるという。その家は詩人の鈴木三重吉ゆかりの家で、三重吉が当時珍しかった蝋管録音機で漱石の声をとったものがあるとのこと。その蝋管を再生すれば、漱石の声を得られる。これはスクープだと思って、取材し交渉した。すると、現物は東京の大学の先生が研究するということで持ち去られていた。後を追って、その教授にかけあった。半年後研究の結果が出た。現物には間違いないのだが、この100年近い間に蝋がとけだしていて、原音を抽出するのが不可能だということであった。
こんな因縁があったので、漱石の『文学論』原稿にはかなり執心したがまたしても失敗したのだった。

半年前、内田百閒を読んでいたら、漱石の死後弟子たちは形見をいろいろもらったと書いてあった。内田ももらったが、一番貴重なものは生前に失敬してあったのだ。内田は漱石の原稿の校正をしていたので、かなり近くにいた存在である。
 ある日、漱石の元に参上したら、席にいなかった。ふと机の上を見ると漱石の鼻毛が数本あった。おそらく小説の構想でも練りながら鼻毛を抜いていたのであろう。内田はすぐさま懐から懐紙を出して、その鼻毛をそっと包みまた懐へしまった。と、内田はうれしそうにエッセーに書いていた。
それを読んで私は膝をうった。この鼻毛さえあれば漱石のDNAが得られるではないか。そうすれば漱石の死因や体質もいろいろ判明するかもしれない。その行方を追った。内田という人は金に相当困っていたらしく、なんでもかんでも売っていて品物のありかはほとんど分からず、この企みもまた失敗した。

東大医学部にある漱石の大きな脳は食塩水の水槽の中で、この話を知っておそらく呵呵大笑でもしていることだろう。
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by yamato-y | 2005-09-26 00:37 | 登羊亭日乗 | Comments(0)
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