遥かな呼ぶ声、ツヴァイク
折に触れて作家シュテファン・ツヴァイクのことを書いてきた。
最初にこのブログで書いたのは2月22日だった。自分が住んでいる紅葉山をツヴァイクのカプチーノ山に見立てていること、山道をツヴァイクの道と呼んでいることだ。
本日、その記事にコメントをいただいた。その方もツヴァイクを愛読しているとあり、今頃になって書いたのはあのブログの日付が、ツヴァイクの命日でもあったということで、コメントする気になったとあった。
何と言うことだ。信じられない。そんな偶然があるなんて。
1934年、ツヴァイクはナチスによる迫害のためイギリスに亡命し、ついで北アメリカ、ブラジルへと渡ったが、逃亡生活に疲れ、ヨーロッパの前途を憂いつつも「60にして新たに出発する力なし」と言い残して妻と共にブラジルの首都・リオデジャネイロの郊外ペテロポリスにてピストル自殺をした。2月23日未明、一説には22日に息絶えた。
ツヴァイクの全集は私の本棚の中に長く埋もれていたが、先週の日曜日に見つけた。
「人類の星の時間」を久しぶりに手にとり、ドストエフスキーの処刑直前のエピソードをあらためて読んで感銘を受けたばかりだった。
来られた記念にランキングをクリックして行ってくれませんか
人気blogランキング