遠く見ゆるは江ノ島

残暑が厳しい。家を出たとき風もないのに山鳴りがしていた。頂上を見上げると木々の梢が揺れ葉は白い裏を見せていた。上空には風が吹いている、天上大風だ。
紅葉山からツヴァイクの道を抜けて下りてくると、正面に江ノ島が見える。
夏の間は見えないが、大気が澄んでくると姿を現す。冬の大気が凛とした日などには
相模湾に江ノ島がすっきり浮かぶ。
何の歌か忘れたが、江ノ島を見るたび浮かぶ詞がある。「♪遠く見ゆるは竹生島」
関東に住む今では江ノ島に変えて口ずさむようになっている。
ツヴァイクの道で赤ままの花を見つけた。初秋の頃は緑がまだ濃いが、その中にあって朱が目にしみる。赤ままの歌を歌うなと叱った中野重治の詩がまた思い出される。

昨夜、タケ先生の治療に行った。おなかが弱っていると指摘された。ずいぶん体が弛緩しているようだ。つまり生き方が後ろ向きだということだそうだ。
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