まさぐっていたら
どこから現(うつつ)で、どこから夢か。
明日の授業の準備を朝からずっとやっていて、夕方目処がやっとついて、一息ついた。
部屋の隅に大磯から持ち帰ったDVDやCDが未整理のまま放り込んである。私のだけでない、息子や娘の青春だった頃の歌や曲がそのケースボックスに入っている。
パソコンに飽きて、そのボックスを探っていると、アンディ・ウイリアムスのアルバムが出てきた。
昨年亡くなったエグチが好きだったアルバムだ。彼が1968年に購入したときはLPのレコードだった。
そのアンディの歌声を聞きながら、エグチは黒田三郎の詩を朗読していた。
オレは、めんどくさい現代詩よりアンディ・ウイリアムスの歌のほうがよほど好きだった。アルバムの冒頭は「ムーンリバー」だったが、それは興味がない。
お気に入りは、ミュージカル「マイフェアレディ」の挿入歌、「君住む街角」だ。
久しぶりに聞いた。
懐かしい金沢の、材木町の雨に濡れたアスファルトの道を思い出した。
♫今まで何度も歩いたこの通り 脚はこの舗道を踏みしめていた
だけど、今日の僕は宙に浮いている
君がこの街に住んでいると 知ったから
なんて安っぽくて心に沁みる歌詞だ。ますます金沢の街がりプレゼンテーションしてくる。
後半の歌詞も記しておこう。
♫君が近くにいると思うだけで 居ても立ってもいられない
いまにも君が現れるんじゃないかという
素敵な予感にオレは圧倒されそう
人がオレをじろじろ見たってかまわない
だって オレが居たい場所はここしかない
いくら時間が流れてもかまわない
君の住む街角にオレが居られるなら
なんて、原詩を自分流に訳してしまった。なんてこったい。もう一度、1968年の金沢の街に帰りたい。
来られた記念に下のランキングをクリックして行ってくれません
人気blogランキング