寒風吹きすさぶ日
「荻窪風土記」で井伏鱒二が荻窪は風の荒い町と書いていたが、目黒も荒い。両方にすんだ私から見るとむしろ目黒の方が荒い。というのは河岸段丘の上に建っているので坂の上から吹いてくる風はきついのだ。今朝もジムに向かう朝8時半 、北風がビュンビュン吹き付けてきた。
いえの改造で本日は大工さんが入っていて居心地が良くない。はやばやと家を出て白金台の明治学院大学の講師控え室に来た。後期の授業の課題が解決できていないチームの成果物を受け取るためだ。学生たちはしっかり約束を守って「宿題」が事務方に届いていた。さあ、これから渋谷のオフィスに 向かう。本日で私の居場所が消滅するのだ。最後の挨拶回りに出掛けよう。
カメラは配備した。一応見馴れた風景だけは記録しておく。
そして8時半に半酩酊で帰還した。今日は良い日だった。
懐かしい人や親しかった人たちに短くサヨナラが言えた。おわかれの電話をくれた人もあった。長かった宮仕えも今日で終わると思うと少しむねに迫るものがあった。部屋でこのブログを打ちながらその余韻を味わっている。
主なき筆や鉛筆寒仕舞い