定年の定年
とうとう1月25日となった。杉の戸だ。オフィスには今日まで出て31日に再出社して挨拶周りをして現職を閉じようと考えている。このことをちらと洩らしたら、今夕わたしの送別会を有志が開いてくれるそうだ。嬉しいが気が重い。こんな日なんか来なくていいのに、
今年に入ってから憂鬱だった。47年続けた会社勤めをいったん納めるという踏み切りはなかなか越え難い。ぐずぐずしていたら家人から声が飛んだ。「現役退職は57、次の仕事も63で終わり。69の終わりなんて定年の定年じゃないの、さっさと次のことを考えて」。定年の定年か。となればさしづめこのブログも「定年の定年再出発」か。
浦上玉堂は50歳のとき岡山鴨方藩の重職を辞し、弾琴酔作の道を選ぶ。その後20年以上天下を浪々して画を描き琴を弾いたそうだ。次の人生も満更ではない。
とは言うものの、先週からぼちぼち挨拶状を友人知人に出していた。その返事がぽつぽつ来る。なかに恩師の敬子先生からの葉書があった。「今後のこともあるので、どうか身体だけはお大事にして」と記されていて胸を熱くした。先生の前ではいつまでも小学6年生のガキでしかない。
住所録を繰ると、この10年の間にずいぶん物故した人が増えた。名前を読みながら面影を追う。
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