2度見の感動
昨夜、渋谷TOHOシネマズで君の名はを再び見た。2回目の鑑賞だ。前のときも一応感銘したが、どうもまだ新海監督の思いを掴んでいない気がして、あらためて見ることにしたのだ。視聴の深さが足らないと思ったのは口噛み酒の意味、組みひもの暗喩が自分の中で腑に落ちていなかったからだ。
そうして見終わった午後6時40分、深々とした感動を私は味わっていた。最後の四谷の階段で二人がすれ違い、君の名前はと呼びかける場面、本当に美しいと感じた。ヒーローの瀧も社会人となって成熟を感じさせたが、なによりヒロイン三葉の見せたやさしく懐かしい泣き笑顔はアニメとは思えないほど心に染み込んでいった。
この種の感動をどこかで味わった気がしていたが、今朝瞑想をしていて思い出した。8年ほど前に見たローカルテレビ局が制作して話題となり、後に映画化された作品「私たちの時代」のラストシーンで味わったものとよく似ていた。
かつて死闘を演じた石川県の女子ソフトボールチームの一方の高校のマネージャーだった女性が成長して東京のオフィス街で働く姿を切り取っていた。高校時代とは見違えるようなたおやかな女性ぶりに、見るものの心を奪う場面となっていたが、その感動と劣らない。
否「君の名は」はさらに深い感動をもたらしたが、それは瀧と三葉たちの真摯で熱い慕情がくっきりと浮かび上がっていたからだろう。
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