雨の夜の家路
夜8時半、新宿発小田原行き湘南ホームライナーに乗車。その直前ににわか雨ですっかり濡れながら歌舞伎町を走りぬけた。
動き始めた列車の車窓に雨滴が一滴二滴とかかる。今から1時間私だけの時間、清張の言う「分離された時間」だ。雨の新宿、渋谷、五反田、を見ながら家路をたどる嬉しさよ。
9時32分、大磯着。雨は上がっていた。あまり暑くないので徒歩で山へ向かう。王城橋を越えたあたりからめっきり暗くなる。まるで「となりのトトロ」の雨の停留所のような光景だ。ここで立ち止まっていると傍らにあのトトロがいそうだ。

山には薄く霧がかかっていた。にわか雨と急に気温が上がったので霧が発生したのだろう。
口笛をふきながら上がると、遠く平塚、茅ヶ崎の町の灯がうるむ。
こういう体験ができるから、遠くてもこの大磯に住んでいるのだ。
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