秋刀魚は目黒
昨日、9月4日。目黒駅北口で秋刀魚まつりが開かれた。祭りに際して、準備された秋刀魚は6000から7000尾。朝、9時から炭に火がつけられ、封鎖された道路のあちこちから煙が上がる。大量の秋刀魚が炎に包まれ、青い煙がビルの谷間からもこもこと沸き立つ。あまりに煙いので、祭りの世話人のなかにはゴーグルを付けた者もいる。秋刀魚を食べようと押しかけた客がおよそ2000(午前7時現在)。朝4時半から並んだという。この行列の先頭は私の住むアパートの前なので、その騒々しさは半端ない。朝からすさまじいおしゃべりの渦が勃発し、わーんという音の塊になってビルの壁に当たっては反射。煩くてうかうか日曜の朝寝もできない。やむなく、7時40分、私も行列の端に並んだ。
祭り開幕となって秋刀魚が振舞われたのは9時10分過ぎだから、およそ1時間半行列していたことになる。列の中で下町から来たという年配の男が語っていたことを耳にした。「2時間もかけてたかが秋刀魚を食べるだけに行列をする。スーパーへ行って秋刀魚を買って、自分ちで焼いて食べりゃいいって分かっているけど、この人ごみのなかで待ち続けるという風情がいいんだよ」まわりの人も共感していた。
2回ほど、雨粒が落ちてきたが、幸いにも本降りにはならず。9時半、炭火でよく焼けた宮古産の秋刀魚の塩焼きをゲット。ほくほくの秋刀魚を野外テーブルの上で広げて食す。美味。苦味がおいしい。脂がよく乗っていた。
8月29日から9月2日まで、私は京都の大学で集中講義に出向いていた。久しぶりの京都で、宿と大学以外は動かなかったが、百万遍の大学街界隈や四条木屋町のホテル周りで京都の香りをたくさん嗅いだ。このところふさぎ込んでいた気分もすこし晴れた。
9月1日の夜は、京阪楠葉に住む娘夫婦らと鴨川の床で食事。夜空は澄み、秋出水で水かさを増した鴨川の小気味良い流れ、影絵となってはしゃぐ観光客、東京では味わえないほっこりした気分になった。
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