300回
まったく人騒がせな台風11号だった。
相模湾を北上する4時間あまり、我が家は雨と風に翻弄された。床についたのは2時過ぎ。
朝、目が覚めると日がさし鳥が鳴いていた。
人生の嵐もこうであればいいのだが、なかなかそうはいかない。
かつて「嵐の中の青春」という映画があった。原題は「I am Camera(私はカメラ)」。
カメラを持ったある男から見た青春群像、そのカメラ目線で描くという前衛的な作品だったが、それにしては抒情的なタイトルだった。
実は、これはナチズムが吹き荒れるドイツの若者を捉えた作品だ。ファシズムの嵐が吹き荒れる嵐の中の青春、という意味なのであろう。
若い頃、時々ファイアストームに参加した。文化祭や学園祭の最終日、火を囲んで放歌放吟したものだ。ファイアストーム――火の嵐、燃え盛る炎はまさに青春だったのだろう。ストームには馬鹿騒ぎという意味もあると広辞苑にあった。
嵐と青春は同じイメージ系にあるのだなと、台風一過のぽかんと抜けた青空を見ながら思った。
因みに、この記事で通算300個となる。
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